Ethiopia
FoV=36mm
D610/AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
先日の浅草橋ミネショではなかなかの釣果を上げることができた。上のエチオピアオパールのルースは5.45ctと大きめだが、かなりお値打ちで購うことができた。
即売会であまり意地悪なことはしたくないのだが、肉眼ではよほど近くで見ないとわからない黒いインクルージョンがかなり多めに入っている。わたしがルーペでしげしげと観察しているところに、いろいろなお得感のあるトークで喋っていた店員さんに、
「ルーペで見なくてはわからないんですが、この黒いツブツブはゴミでしょうか?」
と訪ねてみる。すると店員さんは初見で、
「これはゴミです。研磨のときのバフの繊維が残って……いや、違いますね。何かが入ってます」
「インクルージョンということですか?」
「……そういうことになります」
このやり取りの後は、さっきまでの笑顔が消えてしまった。
会計のときも浮かない顔だったが、こういうものはしっかりと指摘しなくてはならない。
10倍ルーペだと細部がわからないので、帰ってから実際に撮影したものを拡大して観察する。デジタルカメラはこういう観察方法ができるのが素晴らしい。すると黒いコゲみたいなインクルは、四角。ないし三角が重なった星型のものであることがわかった。
FoV=1mm
D610/OPTIPHOT/NIKON M Plan60
あらかわいい。
これはさらに倍率の高い対物レンズで、深度合成までして撮らなくてはいけない物件だ。
対物レンズでの深度合成撮影は神経削れるからめったにやらないし、40倍を越えてくると失敗率が跳ね上がる。
FoV=0.35mm
D610/OPTIPHOT/NIKON M Plan100
うっすら赤い、菱の実のような形のものが撮れた。
オパールにこんなインクルージョンが入っているのを初めて見た。テンションが高かったころの店員さんは、この石が無処理であるということに太鼓判を押してくれた。思わぬところでその裏が取れる形となった。
ルース好き。標本好き。高倍率撮影好きなわたしには、一度で三粒おいしいお買い物であった。ところでこの石の名は――(依然不明)
[↑インクルージョンを見つけるとむしろ嬉しい]