マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

擬孔雀石

Pseudomalachite

Silverbrunnel Mine, Black Forest, Germany
FoV=3mm
D850/bellows/Ultra-Micro-Nikkor 28mm F1.8 M=1/10e

 

石英の結晶を巻き込みながら共に高めあっている擬孔雀石。周囲の球顆状結晶も一粒一粒がとても素敵だったので、どちらかにスポットを当てようと思いつつ、気がついたら全体を撮っていた。

鉱物。とくにマイクロマウントを撮っていると、主題を見失いがちになる。どちらかを切り捨てて。あるいはどちらも別々に撮ればいいのに。と、いつも撮ってから思い直す。

光が十分に回った擬孔雀石はとてもキレイだ。光が透過しないところだと水銅鉱を思わせる、やや暗めの緑。石英と混ざり合っている突起部分は光を受け、ルーペでなんとなく撮影のアタリを付ける観察のときから撮るのが楽しみだった。

この撮影はとても難儀して、3~4ヶ月くらい失敗しては取り直しを繰り返した。撮影台にどこかガタがあったらしく、厚さ3cmの鉄板13kgを基礎として、その上に微動装置やベローズなどを積んでいった。この一年くらいえらく撮影ミスが多かったのは、撮影台のせいだったようだ。

撮影台もいつか紹介したいのだけれども、これがわたしの撮影環境だ!! と出すには日々改良したり、失敗したりなので決定版が出せない。石と違って撮影環境は完璧なものではなく、少しだけお見せするのがあのその。恥ずかしい。

この標本はまだまだフォトジェニックな面があるので、もう一度くらいは撮影トライしたい。高倍率マクロ専用の撮影台も改良成功したので、封印していたマイクロマウントどもの箱を引きずり出してこよう。あと石の即売会がことごとく中止で行けないので、新しい標本も仕入れた~い。

 

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[あたまに「擬」が付く石。なんか不憫]