マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-F5.6D

わが愛する産業用マクロレンズ、FUJINON-M

わたしが産業用マクロレンズ。という癖の強い沼に落ちてから十余年。 一次資料が豊富でその歴史背景までが明らかにされてきた産業用ニッコールという太陽のような存在の中、産業用フジノンはまったく一次資料のない中で日陰のコレクションを求められてきた。…

LAOWA 25mm F2.8 ULTRA MACRO 2.5-5X はたいへん素晴らしい高倍率マクロだった

老蛙。LAOWA(Venus Optics)は中国の光学メーカーで、2016年あたりから超広角やマクロレンズで個性的なレンズを出し続け、中国発のレンズブランドとしては最も注目されているメーカーだと思っている。少なくともわたしは、特殊なマクロレンズを出していたので…

デザインスコープから亡命してきて10余年。わが家の防湿庫で楽隠居の産業用レンズ『ES-PROCESS-DX 135mm 1:5.6 SC CO.,LTD』

パソコン以前。印刷物となる文字を焼きつけて版を作るのはレンズと写真の仕事だった。特に手書きのロゴなどは、一度フィルムに写真として取り込みネガから拡大縮小して印刷物に焼き付ける。それはそれは手間のかかる、技術もかかる作業だった。 その産業用機…

傲慢石と呼ぶにはあまりにゴーマン石だし黄色いシデライト共生でむしろかわいい石

Big Fish River Yukon CANADAFoV16mmD850/LAOWA 25mm F2.8 2.5-5X ULTRA MACRO(2.5x f/4) 傲慢石。という和名だったらかっこよかったのに。と思わなくもないこのグリーンのトゲトゲ結晶は、カナダはユーコン準州のビッグフィッシュ川よりお越しだ。カナダに…

Zマウントのマイクロニッコール「NIKKOR Z MC 105mm f/2.8 VR S」には大変満足だし猫様も満足だけれども満足のあまり猫目がきつい件について語らせてくれろ

ZマウントのMC105mmについてはWEBに作例が出回り出した頃に「これはすごい中望遠マクロだぞ」と脳天に響くものがあった。かつて、100mm域の民生用レンズでは感じたことのない、ただならぬ気配がどの作例からも漂っていた。 先代の「AF-S VR Micro-Nikkor 105…

ほう…ミューズのウェットティッシュでラバーの白い粉が取れるのか…と小耳に挟んだわたしは恐る恐る拭いてみた

「ミューズのウェットティッシュ」でレンズに使われているラバーの白い粉が驚くほど取れる。という噂を小耳に挟んだので、前々から機会があったらぬぐってみようと熱望していた。 ドラッグストアを訪れるたびにチラチラとミューズを探していたけれど、悪疫で…

石フリマ釣果「人造バナジウム酸ガドリニウム」のルースをしげしげと眺める時間が増える

石フリマと池袋ショーではそれなりの釣果があり、この年末年始は洞窟のドラゴンよろしく宝物に囲まれてぐうたらできそうだ。購ったものもルースに標本に謎の置物とバラエティ豊かで、とても一度には紹介できないし、ドラゴンたるもの一度に宝物を開陳するの…

ニコンZマウント「NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR」は軽くてシャープで色収差少なくボケも自然で歴史上の高倍率ズームレンズの中でナンバーワンなのではと思った次第

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR。三ヶ月ほど使ったけれども、これはすごい高倍率ズームですよ。結論としては「F値が暗いという以外文句がない」ということ。 わたしはこれまで高倍率ズームを敬遠してきたんですが、その理由は「なんかシャープじゃない」「望…

桃の樹液を固めたもの…それって琥珀の赤ちゃんでは!? 買うしか!! となって勢いだけで買った桃膠/桃胶という謎食品は思った以上に琥珀だった

ある夜、友人が「謎の食材を見つけた」と呟いていた。桃膠(とうきょう)というもので、桃の樹液を乾かして固めたもの…それって琥珀?石クラスタとしては買わずにいられなかった。 届いてみるとまったく琥珀。アンバーでもなくコパルでもなくもっともっと若い樹…

一粒の燐銅鉱をNikon Z5で

LibetheniteRokana mine Copperbelt ZambiaFoV=37mmNIKON Z5/bellows/Macro-NIKKOR 65mm 1:4.5 ちょっと前にニコンのミラーレスカメラ『Z5』を導入したので、高倍率マクロを試してみる。Z5は日々持ち出し用と猫様を撮るカメラとして導入し、家撮りマクロはD8…

等倍マクロレンズの至宝『Printing-NIKKOR』

等倍ほどの石の撮影のときに使うレンズの選択肢は多く、一般的なヘリコイドつきのマクロレンズだと50mm~105mm。カメラにベローズを装着するのであれば75mm~125mmあたりが狙い目になってくる。わたしは微動装置と撮影台とベローズを組み合わせたものを使う…

RMSマウントのZUIKO MACRO

その昔オリンパスは「宇宙からバクテリアまで」というキャッチフレーズで、OMマウントという一眼レフシステムを築いた。始めは「Mマウント」という名前だったのだけれども、ライカネジマウントがMマウントと呼ばれていたため、カタログなどを出したあとに物…

SHINKO S.G. PROMINAR Kowa 5x/10x/20x/50x

産業用レンズを集めていると、紹介するべきかどうか迷うレンズを抱え込むことがある。わたしにとってはこの、コーワ『プロミナー』の名を関した謎レンズがそれに当たる。 どうして紹介するべきか迷うかというと、レンズの揃いが悪かったり、状態が悪かったり…

オーストリアのメゾネットにお住まいの白鉛鉱さん

D850/bellows/Minolta DiMAGE Scan Elite 5400 LensFoV=6mmRudnik Rosegg/Faakersee Kärnten Austria マイクロマウント好き、という鉱物標本愛好家にとってたまらない瞬間は、肉眼ではよくわからなかったけれどもルーペで覗いてみたら面白い景色が広がってい…

梅と塩だけで作った伝統的な梅干しが食べたいんだ!!

記録低猛暑続く中。熱中症でダウンする人が続出し、塩分水分の補給が求められるようになった。わたしも通勤行き帰りは幼児が懸命に絞ってくれた雑巾みたいにビシャビシャだ。 ちょっとフラつくかなというときは、ポカリスエットなどのスポーツドリンクを飲む…

双眼鏡を買った。賞月観星『Pleasing HR 8x32 WP』

わたしはマクロ撮影が好きで、望遠レンズというカテゴリはそれほど興味がなかった。というよりも、被写体という意味で、望遠レンズを使う必要に迫られなかったから。というのが正しいのかもしれない。 なのでこれまで買ってきたカメラレンズ意外の光学系は顕…

夏の暑さ対策に『サンコー ネッククーラーNeo TK-NECK2-WH』

みんな大好きUSB。をからめて何でも作ってしまうといえば「サンコー」だ。この会社は10個の新アイデアがあればうち9個が「誰がこの企画通した!!」と怒りたくなるノリのアイテムだけれども、1個は「これは…すごい…かも?」と唸るものを出してくる。びっくり箱…

ミツトヨ 測定顕微鏡用対物レンズ ML 5x & 10x

この地味~なレンズはミツトヨの測定顕微鏡用対物レンズ。 レンズマウントはM26と、今どきの対物レンズの規格に使われるものと同じなので、対物レンズを一眼カメラにマウントするようなものであればアダプタには困らないだろう。 有限遠補正対物なので、結像…

石好きによるルーペ紹介⑧ 平面を見たいならこれ『PEAK ANASTIGMAT LUPE 4X』

石に対して平面を観察する。というのはあまりない機会かもしれないが、スライスした瑪瑙など、ごくごく狭いところで需要はある。そしていざそれに適したルーペとなると専用の観察道具が見当たらない。平面を観察するのであれば顕微鏡が一番であるのだけれど…

石好きによるルーペ紹介⑦ 低倍率/高倍率/代用ルーペ

石好きにとって必要なものは10倍ルーペである。と断じてみたものの、低倍率や高倍率のルーペがあるとTPOに応じて使い分けられる。 とくに10倍以下の低倍率で、いいルーペがひとつあると気楽に観察ができる。低倍率は視野が広く、肉眼よりももう少しだけ大き…

石好きによるルーペ紹介⑥『Carton 宝石鑑定用ルーペ カリナンPRO 10x』

↑いきなり当該ではないルーペです。 カートン製のルーペの付き合いは長く、いちばん初めに手に入れたルーペは確か1000円くらいの片持ち繰り出しルーペ。それはもう手元にはなく、酷使した結果レンズのふちは割れ、曇り、カシメはまったくカシまなくなってい…

石好きによるルーペ紹介⑤『ZEISS Einschlaglupe D36(可変倍ルーペ)』

光学界、ライカとともに西の双璧。カール・ツァイス。そこのルーペであるからしてもう疑いの余地はない。それならば、光学の世界ではとかく微妙な評価が多い可変倍率のものにトライしてみよう。そうして買ったこのルーペ。これはとんでもない性能だった。 二…

石好きによるルーペ紹介④『京葉光器 リーフ TH-20 スリーレンズ 10x』

千葉県の拡大鏡の光学機器専門メーカー『京葉光器』。そこのミドルグレードの10倍ルーペがこちら。光学関連の専門でないとあまり聞かない名前かもしれないけれど、「LEAF(リーフ)」という典雅なブランド銘でルーペと拡大鏡の評価が高い。 このTH-20はやや大…

石好きによるルーペ紹介③『Nikon 宝石鑑定用ルーペ 10x』

ひとくちに石好きといってもいろいろ派閥があり、繊細な鉱物標本が好きだったり化石が好きだったり、宝飾品に使われる前の裸石。いわゆるルースが好きだったりする。 当然それに合わせたルーペが必要で、先に紹介したベロモや池田レンズなどは広い視野と使い…

石好きによるルーペ紹介②『池田レンズ Ruper TRIPLET 10x』

わたしはミネラルショーなどにおもむく際にはストラップつきの『ベロモ トリプレット 10x』を持っていくことが多いけれど、常日頃ポケットに入れているのはこれ。 『池田レンズ』から出ている『Ruper TRIPLET 10x』。レンズ的には同社の宝飾用ルーペのフラッ…

石好きによるルーペ紹介①『Belomo TRIPLET 10x』

鉱物や宝飾品をさらに楽しむために必要なもの。それはルーペだ。異論はさまざまあるだろうけれど、わたしはまず10倍の繰り出しルーペを手に入れるべきだと強く主張したい。ひとまず何でもいい。鉱物ショップやミネラルショーの端っこに売っている500円くらい…

フードの内側に、レンズのコバ塗りに使おう『ターナー アクリルガッシュ ジェットブラック』

光の吸収率99.96%を誇る『ベンタブラック』という真っ黒な塗料があるんですけれど、使用権利を取って一般には使わせないようにしたアニッシュ・カプーア氏に怒って、「世界で二番目に黒い」「アニッシュ・カプーア以外は自由に使用できる」と銘打って産まれ…

2019年 江戸川区花火大会

友人宅から近いところでキレイに花火が見られるということで、三脚担いで遊びに行く。今年は一回くらい花火を撮りたいなあと思っていた。 ちょっと早くから集まり、たこ焼きなどを焼きながら花火の音が聞こえるのをゆるゆる待つ。 具材のタコは鉄板だけれど…

陽光精機 Oplenon 1 ½ f:1.0 Telephoto

Oplenon 1 ½ f:1.0 Telephoto。メーカー=陽光精機マウント=Dマウント重量=(約)335g全長=(約)85mmフィルタースレッド=52mm化粧箱/前後メタルキャップ付き ヘンなレンズを好んで集めていると、集合知googleさんですらほとんど情報のないレンズが手元にやってく…

これはもしかして究極の単眼鏡なのでは? 五藤光学研究所の単眼鏡 GT-M518 5x18

この手のものはペンタックスのパピリオ2で物欲が収まったと思っていた。見え方や操作性にはまったく文句なしであるにもかかわらずポケットに収まるくらいのサイズがいい~ 双眼鏡デカ~い。単眼鏡がほし~い。という思いがムラムラ湧き上がっていた。 パピリ…