産業用レンズを集めていると、紹介するべきかどうか迷うレンズを抱え込むことがある。わたしにとってはこの、コーワ『プロミナー』の名を関した謎レンズがそれに当たる。 どうして紹介するべきか迷うかというと、レンズの揃いが悪かったり、状態が悪かったり…
疫病の蔓延で暗くなりがちな年をよい形で締め、次年に繋げるのは、暗くても高性能なレンズに決まってる。となれば日本の高度成長を助けたアポクロマートの長焦点の出番だ。 わたしは装備一式を担いで都内某所の高いところに向かった。 はやる気持ちを抑えき…
D850/bellows/Minolta DiMAGE Scan Elite 5400 LensFoV=6mmRudnik Rosegg/Faakersee Kärnten Austria マイクロマウント好き、という鉱物標本愛好家にとってたまらない瞬間は、肉眼ではよくわからなかったけれどもルーペで覗いてみたら面白い景色が広がってい…
「結晶美術館」のだぶさんが薄い本(同人誌の隠語)を出したというので一部いただく運びとなった。100ページフルカラーの厚くて薄い本は「東京化学同人」から出ている月刊「現代化学」に掲載されたものの厳選版。偽らずにすばりいうと、科学の素養が中学生で止…
D850/bellows/MINOLTA C.E.LENS 80mm f/5.6FoV=70mm 富山県南砺市人喰谷 石の世界にも「ジャケ買い」的なものがあって、珍しい産地だったり名前の響きが美しかったりするとひとまず手を出してしまうことがある。 写真のムーンストーンがまさにそれで、ピンク…
記録低猛暑続く中。熱中症でダウンする人が続出し、塩分水分の補給が求められるようになった。わたしも通勤行き帰りは幼児が懸命に絞ってくれた雑巾みたいにビシャビシャだ。 ちょっとフラつくかなというときは、ポカリスエットなどのスポーツドリンクを飲む…
Gneiss quarries Arvigo, Calanca Calanca Valley Moesa Region Grisons SwitzerlandFoV=10mmD850/bellows/Macro-NIKKOR 65mm f/4.5 きれいな湖水のほとりから来ているかわわからないですけど、スイスよりお越しのエピドートさん。緑簾石という和名も宇治抹…
しばらくブログに手をつけていなかったけれどもわたしは元気です。七月中はコロナウイルスにかかわる対策で余計な手間と気力を削がれ、仕事から帰るとTウイルスに感染したみたいになってました。 活動したいのにするわけにはいかない。本当に、元気のある死…
わたしはマクロ撮影が好きで、望遠レンズというカテゴリはそれほど興味がなかった。というよりも、被写体という意味で、望遠レンズを使う必要に迫られなかったから。というのが正しいのかもしれない。 なのでこれまで買ってきたカメラレンズ意外の光学系は顕…
Alto Mamoes Rio Grande do Norte. BrazilFoV=14mmD850/bellows/TOMINON 75mm f/4.5 ユークレースの言葉の響きときたら数ある石の中でも五指に入る美しさ。わたしの中でユークレースは無色にわずか青みがかかっている。くらいが至高だったのだけれども、結晶…
Silverbrunnel Mine, Black Forest, GermanyFoV=3mmD850/bellows/Ultra-Micro-Nikkor 28mm F1.8 M=1/10e 石英の結晶を巻き込みながら共に高めあっている擬孔雀石。周囲の球顆状結晶も一粒一粒がとても素敵だったので、どちらかにスポットを当てようと思いつ…
みんな大好きUSB。をからめて何でも作ってしまうといえば「サンコー」だ。この会社は10個の新アイデアがあればうち9個が「誰がこの企画通した!!」と怒りたくなるノリのアイテムだけれども、1個は「これは…すごい…かも?」と唸るものを出してくる。びっくり箱…
なんだかあやしいウイルスが蔓延しそうだ。というあたりで不謹慎なわたしが思い出したのは北斗の拳。時はまさに世紀末。Youはショック。バイクでヒャッハー!! の時代が来る!!! しかしトゲトゲのついた肩パットや装甲ではなく積載量アップが必要になると考え…
この地味~なレンズはミツトヨの測定顕微鏡用対物レンズ。 レンズマウントはM26と、今どきの対物レンズの規格に使われるものと同じなので、対物レンズを一眼カメラにマウントするようなものであればアダプタには困らないだろう。 有限遠補正対物なので、結像…
Occurred in the pipe.FoV=23mmD850/bellows/TOMINON f=105mm 1:4.5 さる工場内の配管内で生じた結晶で、いちおう人造鉱物になるのだろうか? こんなものがニョキニョキ生えている配管だったらわたしも開けてみたいもので。 手に入れたのは名古屋の石フリマな…
(※初出の作例写真に間違いあったので2020/3/31 19時54分訂正しました。ごめんなさい) とくに何もすることのない、D850に指紋を付けるだけの自宅待機の中。ふと使っていない機能に目が止まった。『カスタムピクチャーコントロール』だ。 普段、わたしは『ピク…
昨年10月。『Makuake』というクラウドファウンディングサイトを眺めていたときに目についたのが『携帯式ロマン生成ガジェット「トグルマター」』というものだった。 ひたすらトグルスイッチをパチパチするだけの、『無限プチプチ』的なジョークアイテム。こ…
世の中は三連休なのだけれども、よんどころなき事情によって前日ヒマになってしまった。昨日は微熱があったので(実際には起きたら平熱だったが)自宅待機。今日はまったくのヒマ。明日もヒマが確定している。気がついたらわたしは千葉県の房総半島に向かって…
7~8年前に京成バラ園で買ったときには赤子の手のひらほどもなかったこやつ。青りんごの味がするというので気軽に買ってみたら、ベランダでもっさり育ってしまった。家に迎えたときにはかわいかったのに、こんなに禍々しくなるとは思いも寄らなかった。英名…
Barra do Sainan Mine,Minas Gerris BRAZILFoV=30mmD850/belows/LOMO Mikroplanar 100mm f/4.5 某所で一瞬話題になって一瞬で某店店舗在庫がなくなってしまったのはこちら、中身ががらんどうになったトルマリン。通称「ネギ」。手に入れそこねてさめざめとWE…
Twitterの石クラスタがまた何か妙なネタを発見したらしく。 「ダイソーのスレートプレートにはパイライトの結晶が見えるらしい」 ということを小耳にはさんだので、近所のダイソーで物色してみる。結論からいうとあった。ギリギリ肉眼で見える…かな? という…
江戸川区の住宅地のど真ん中に突如現れたステーキ屋があり、そこがたいそうコスパのよいステーキ屋だと小耳にはさんだので、友達といっしょに威力偵察に出てみた。写真少なめなけれども、食べ物やに行くとついつい食い気のあまり撮影を忘れがち。 まず店がこ…
Fov=45mmD850/bellows/EL-NIKKOR 80mm F5.6(rev) 2019冬の石フリマでだぶさんから身請けたもの。溶融塩電解、というものがどういうものかわからないのだけれども、とにかく人工的に作った標本ということ。銀灰色のところがチタン本来の色で、カラフルなとこ…
VERDE D'ARNO (Limestone)Toscana ITALYFoV=130mm 2019年冬の浅草石フリマで「買う予定がなかった」石のひとつ。一度見てほうと思って通過して、何か心がムズムズするのでもう一度この石のあるブースに来たら財布を出していた。実際に見て触るとすごい誘引力…
石に対して平面を観察する。というのはあまりない機会かもしれないが、スライスした瑪瑙など、ごくごく狭いところで需要はある。そしていざそれに適したルーペとなると専用の観察道具が見当たらない。平面を観察するのであれば顕微鏡が一番であるのだけれど…
石好きにとって必要なものは10倍ルーペである。と断じてみたものの、低倍率や高倍率のルーペがあるとTPOに応じて使い分けられる。 とくに10倍以下の低倍率で、いいルーペがひとつあると気楽に観察ができる。低倍率は視野が広く、肉眼よりももう少しだけ大き…
「トリュフいりませんか?」「とてもほしいです」 というわけで国産のトリュフをいただいた。和名のセイヨウショウロといったほうがいいかもしれない。堅くてライチみたいな体表で、まだ香りはあまりない。熟成が必要かもだけれども、我慢できない。数個あっ…
↑いきなり当該ではないルーペです。 カートン製のルーペの付き合いは長く、いちばん初めに手に入れたルーペは確か1000円くらいの片持ち繰り出しルーペ。それはもう手元にはなく、酷使した結果レンズのふちは割れ、曇り、カシメはまったくカシまなくなってい…
光学界、ライカとともに西の双璧。カール・ツァイス。そこのルーペであるからしてもう疑いの余地はない。それならば、光学の世界ではとかく微妙な評価が多い可変倍率のものにトライしてみよう。そうして買ったこのルーペ。これはとんでもない性能だった。 二…
千葉県の拡大鏡の光学機器専門メーカー『京葉光器』。そこのミドルグレードの10倍ルーペがこちら。光学関連の専門でないとあまり聞かない名前かもしれないけれど、「LEAF(リーフ)」という典雅なブランド銘でルーペと拡大鏡の評価が高い。 このTH-20はやや大…