京都は亀岡市薭田野町よりお越しの桜石さん。
菫青石という鉱物が仮晶という現象で桜の花びらのような形になったもの。
化晶というのは、ある鉱物がある鉱物に置き換わった現象のことで、
その成り立ちは鉱物の種類や条件でさまざま。
仮晶はおしなべて不透明で形が一定しないものが多いけれど、
桜石は奇跡的にこのような姿になった。
日本ではおなじみ「金太郎飴」みたいなもので、
断面が花びら模様を呈する。
「桜だったら花びらは5枚じゃない?」
というツッコミは禁句。
その名前の美しさと自然の造形を素直に驚き、楽しみたい。
この石の母岩はかなり脆く、爪でひっかくと削れる粘土質。
亀岡市稗田野の桜天満宮の境内にはいまでも産出するとのことだけれども、
これは1922年に国の天然記念物の指定になっているので採取することはできない。
が、案外近辺の山々などでも拾えるとのこと。
わたしは採取までするヘビーユーザーではないのでなんともいえないけれど、
近所だったらふらりと山歩きがてらにいってみたいもので。
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