アメリカはアリゾナ州のクリスマス島産 キノ石
===撮影機材 Nikon D90 / bellows / NIKON Plan 10 0.25 160(対物レンズ)===
このキノ石は透明な魚眼石といっしょに共生している標本で、どこまでがキノ石だか魚眼石だかよくわからない状態です。
この写真の写っている範囲は0.7mmと狭く、メイン結晶の横幅はおおよそ0.25mm。
肉眼で見るとブルー透明な結晶が敷き詰められたギザギザした標本です。
これを高倍率で追ってみたら、思いのほかキレイな子がいてゴキゲンでした。
メイン結晶のブルーはキノ石なのですが、それを魚眼石がコーティングしているようです。
なにやら縦線にブルーが染みているところがあったりと、なかなかいい構図で撮れました。
白い結晶をまとってうっとりするブルーがよく撮れたと自分で誉めてあげています。
1mm以下の高倍率撮影となると、ファインダーを覗きながらいい結晶がある場所を見つけ出してからの撮影となります。
顕微鏡やルーペで探してからのほうが探しやすいのですが、探し当てたあとにマーキングをするほうが面倒なサイズてので、わたしはファインダーから確認するのを好みます。
局地的なピンを探すためにライブビューを使うことはありますが、一眼レフのファインダーから見るほうが目に直接結像するのでキレイなんですよねー
構図を決めるのから撮影して深度合成するまでにだいたい一時間くらいかけてます。
わたしもそんなに気の長いほうではないと思っていますけど、気の短い人はしんどいでしょうね。
機材と技術以外にマクロ撮影に必要なものがあるとすればそれは「根気」だと思います。
とくに石屋は被写体が動かないので、構図を含めて撮影にいくらでも時間をかけられますから。
これがイキモノ相手になるとこうはいきません。
たとえ植物でもライティングを当て続けているとしおれてしまいます。
そういう意味では野外で動き回る虫を取っているマクロ撮影家は尊敬しちゃいます。
あれは根気に加えて集中力がないといけないだろうな…
わたしは疲れたらいったん間合いを外して一休みしますから。
合間にお茶を飲んだり、パソコンいじっていたりもします。
虫屋さんはそんなことできないので、大変ですね。
とはいえこの倍率を扱う虫屋さんもそういないでしょうし、さすがに標本を展翅してからじっくり撮るようです。
わたしも一度昆虫標本を高倍率マクロで撮影してみたいです。
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