職場近くのバラ公園でまたバラを撮る。
お昼休みなどのちょっとした時間や仕事に行く途中に寄り道でこんな場所があるのがじつにステキ。
いつも犬を連れたおじちゃんおばちゃんがいて、弁当を食べている方がいて、文庫を読んでいる方がいる。
地元に密着していて、かつ人口が密集していないという、じつに理想的な公園だ。
ゴテゴテついたカメラを持つわたしもその一部になれているといいのだけれども。
レンズはベローズに『FUJINON-EX 1:5.6 f=105mm』を乗せて。
フジの引き伸ばしレンズで、ニッコールの引き伸ばしレンズと比べて明らかに軟調。
といってもシャープさに欠けるというわけではなく、どことなく写りがやさしい。
光学の会社としてひたすらに性能を追い求めてきたニコンのレンズ。
フィルムメーカーとして日本の景色を追い求めてきたフジのレンズ。
いずれも避けるべき理由などなくどしどし使っていきたい。
職場に戻っておやつはザクロ。
これは上の写真の木からもいだものではなく、八百屋で購ったもの。
ひとつ280円もするが、ぱっくり割って会社の皆に振舞うにしては安く済む。
ダメな者もいたけれども皆珍しがって食べてくれた。
積極的に食べようとしない限りあまり口にすることがないけれども、
わたしはこの食べにくくて量が少なくパッとしない味が大好きだ。
よく母方の田舎に帰省した折にはアケビと並んで好きな野性の果実だった。
リンゴのように内側から何かほとばしるようなパワーを感じない。
リンゴが若さを象徴するとすれば、ザクロの姿は一度滅びて生まれてこようとする再生を感じる。
命的なものがこの分厚い皮に守られて育っている。
さあさあその瑞々しい中身を食べ尽くして進ぜよう。
そんなことを妄想しつつ指先を赤く染める仕事中。
撮影=D90 / Belloews / FUJINON-EX 1:5.6 f=105mm
にほんブログ村
[↑ザクロは水の中でほぐすと食べやすいよ!!]
==========