マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

Micro NIKKOR 60mm/F2.8G

Micro NIKKOR 60mm/F2.8G

わたしのメインレンズであり常用レンズです。
ブツ撮り。猫撮り。ポートレート。スナップと、わたしのカメラ使用用途が、等倍以上の高倍率マクロを除き、ほぼこの一品でまかなえます。


このレンズがいかによいレンズであるかは、WEBでカメラを扱うサイトでは繰り返し紹介されてきました。
わたしも愛用者として自分の視点で評価を残しておきたいと思う次第です。


Micro NIKKOR 60mm/F2.8G


現在はタイの洪水の影響で値段は上がっているようですが、
今の段階では5万円〜6万円ほどというところですね。
破格の写りを見せてくれます。
なお、参考として下にアマゾンアフィリを貼ってはいますが、2012年2/1現在67,500円とかなり高いです。
価格comで最安を追うか、ポイント狙いでヨドバシカメラで買うのが得策でしょう。


マクロレンズとして等倍の写りは極めてシャープに解像します。
歪曲も皆無といっていいレベルで四隅までくっきり美しく、均一な画像を得られます。
そしてその性能が驚くことに無限遠まで維持されています。
もっともわたしが使うのはDXフォーマットD90ですので、フルサイズではどうなるかはわかりません。
なのでこの評価はDXフォーマットD90が前提であるとお考えください。


すべての収差が高い水準で補正されつくしているというのがわたしの印象です。
あらゆるシーンで数年間使い込んできましたが、ゴーストが出た記憶はありません。
コマフレアも見たことはありませんし、周辺が流れることや色にじみもありません。
いわゆる『ザイデルの5収差』については皆無といってもいいでしょう。


ただし、色収差はわずかに出ます。
といってもピクセル等倍にしなくてはわからないようなレベルです。
現行のマクロレンズであるニコンの40mmとタムロンの90mm。
わずかに使ったとこがある程度ですが旧ニコンの60mm。
そしてシグマの70mmと比べて、この60mmの色収差レベルは勝っていました。
そんなレベルです。


口径食についてはいろいろ指摘されている通りです。
夜景などのイルミネーションの光がレンズに斜めに入った時、
ボケが丸ではなくレモンやラグビーボールのような形になります。
これについては出ないほうがおかしいと思うのですが、
夜景を撮る方は気をつけるべきでしょう。
どんなレンズでもそうですが、F5.6くらいまで絞れば改善されます。


Micro NIKKOR 60mm/F2.8G
上記写真は絞りを見せるためテープで止めています


円形絞りは良好です。あらゆる値でほぼ円形を保ちます。
後ボケも前ボケも素直でスムーズ。
いうことありません。


AFはあまりわたしの興味にはひっかからないところですが、他のレンズに比べて圧倒的に早いです。
といっても超音波モーターのレンズはこれとシグマの10-20mmF3.5。あとはキットレンズの18-55mmしか音波モーター使用のレンズは持っていませんが。
無限遠からマクロ域のリミットスイッチはありませんが、気にならないくらいの速度です。


Micro NIKKOR 60mm/F2.8G


フィルター経は62mmと使いやすいサイズ。
バヨネットフードもかっちりはまりますし、私的に弱点が見当たりません。
マクロに感心がない方でも、この値段でこの性能であるのならば、Fマウント使いとして一本持っておく価値は十分だと思います。


基本として明るい50mmを抑えている方などは、やはり60mm
という焦点域の近さから敬遠されがちかもですが、どこまでも寄れる等倍マクロであるということ。
あとは圧倒的な解像力という点でこの60mmは強く強くおすすめです。


ここのところのニコンはこの60mmのほか、DXの85mmと40mmのマイクロレンズをバーゲンプライスで立て続けリリースしてくれました。
さすがはマクロ撮影。ブツ撮りのニコンというべきでしょう。
85mmはタムロンの90mmがあるので敬遠していますが、40mmもすばらしい性能です。


焦点距離をのぞいて写真レンズの性能で見るべき点。わたしは解像力だと思っています。きちんと解像してこそ後からのレタッチや加工もできますし、撮影の自由度も上がってきます。
そういった点でわたしはマクロレンズをお勧めしています。
マクロレンズのよいところは接写性能だけではなく、解像力のよさや周辺画質の良好さ。そして色ずれなどの収差がしっかり補正されているところも挙げられます。
マクロレンズをお持ちでないニコン使いの方は、ぜひ一本お持ちください。
世界が突然ひらけます。


難点をあげれば60mmF2.8のスペックのわりにやや重い(約425g)こと。
このレンズを知ってしまうとズームの画質に満足できなくなることくらいです。
こういうレンズをお手頃な価格で普及させてくれる限り、わたしはニコン使いでいることでしょう。




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