はじめは方解石か? とも思ったけれども、よく見れば蛍石の特徴が。
立方体になりそこねた。というと失礼だけれども、
母岩についた一部分にそんな予感を匂わせる。
正方形の角は必ず90度になる。
こいつももうちょっと産まれがよければひとかどの蛍石に…
とは思わない。これはこれで魅力的なフォルムだ。
だいいち石に画一的で同じ魅力を求めるほうが酷というものか。
母岩の閃亜鉛鉱もいい味を出している。
割ったばかりの石炭を思わせる新鮮な黒。
かと思えば光の干渉ではっとする色の変化を見せることもあり、
じつによく侘びている。
母岩つきの標本の魅力は互いのいいところを引き立てる。
横に縦にナナメにためつすがめつ眺める。
犬牙状、といったけれども横にすると犬しっぽのようで。
言葉の力かなぜか犬がらみの連想ばかりしてしまう。
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