D600/bellows/TOMINON 105mm F4.5
広西チワン族自治区よりお越しの菱マンガン鉱と黄鉄鉱の共生標本さん。
上記写真のFOVはだいたい36mm。ほぼ等倍。
菱マンガン鉱としても黄鉄鉱としてもグレードは高くない。
けれどもピンクの母岩にパラパラと黄鉄鉱が生えている景色が気に入ったもの。
この標本に関していえば、菱マンガン鉱よりも黄鉄鉱が主役かもしれない。
本来ならば宝石質のものは高い評価があり、
カットされてロードクロサイトとと呼ばれる。
いや、標本の段階でもそう呼ぶのだけれども、標本だと和名で呼ぶ人が多いので。
拡大して写してみるとやっぱり黄鉄鉱がかわいい。
下の写真はFOV6mmほど。
ちょうど母岩の割れ目に隠れるようにしている。
わたし好みの結晶のあり方だ。
例外はあるものの、地中でひと目に触れず育ってきた石たちは、
いざひと目に出るときですら控えめな出方のほうが美しく輝くものだ。
D600/bellows/TOMINON 35mm F4.5
=========