先日、国際宝飾展に眼福しにいった折。
ブースで民族衣装を着ていたおねーさんが、
窓枠みたいな折機でこれを織っていた。
一心不乱にひと織りしては爪でウールをつんでいる姿を見て、
わたしの心に何か感じるところがあったのか購入となった。
40cm強の四方のお座部みたいなもので、
イランの伝統的な織物で『ギャッベ』という。
左右のツノがある動物模様は鹿。
中央は生命の樹なのだという。
なにやら大昔のゲームセンターにあったゲームに登場しそうな、
シンプルなアイコンがわたしには懐かしい気分だ。
販売していた方の説明によると、
「織り手がインスピレーションで作っているため、
すべて一点もの。同じ模様は作れません。
大きさもそれぞれ微妙に違います」
とのこと。なのでわたしは大好きなグリーンを基準に、
インスピレーションで選んだ結果これとなった。
ノギスで軽く押し付けて測ったところ、厚さは18mm。
かなり分厚く感じる。
わたしは椅子の座面に置いてお座部として活用している。
この時期小さなホットカーペットを敷いていたのだが、
長く座っているのでおしりが熱くなる。
この分厚さが今のわたしにとてもよし。
長く長く使えるものだというので、
これからも長く長くわたしの尻に敷かれることとなる。
ここに昔日の姿を残しておくこととす。
それにしても、この細かい繊維がつまった絨毯を撮るにつれ、
マクロ撮影愛好家としてこれはなかなか格好のいい被写体だと気が付かされる。
一粒で二度おいしい買い物であった。
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