マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

LensBaby 3G

LensBaby 3G

お安かったので手が勝手に『LensBaby 3G』を買ってしまう。
ある種のアイテムにのみ反応するエイリアンハンドシンドロームなので仕方がない。

レンズベビーはいわゆるトイレンズではあるけれども、
かなり出来のいい部類のトイレンズとして知られている。
楽しそうなので、ぜひ一度使ってみたいと思っていた。

レンズ構成は二群二枚のシンプルなもの。
蛇腹状の部位をぐりぐりすることによって、
ティルト効果を生み出すことができる。

スペックは50mmのF2のマニュアルレンズ。
あんがい明るい。絞り解放で使うととんでもなくボケる。
ピントは蛇腹を動かし、ボタンを押すことで固定される。
突き出た三本のネジでティルトの微調整ができ、
さらにピントリングまで備えている。

LensBaby 3G

使いやすいかといえば『使いにくい』としかいいようがないけれども、
よく考えられて作っているのがわかる。
無限遠を出すためには強く蛇腹を縮めなくてはならないので、
これがけっこう難儀だったりする。
コツを掴めばある程度のところまで縮め、ピントリングで微調整できそうだ。

チープな材質ではあるものの造りがいい。
さらに外見が奇抜なのがいい。
おそらくレンズベビーを買う人の多くは、
この三本ネジの奇抜なフォルムに魅了されたのではないかと思うほどに。

開放値がF2と明るいため、ある程度絞って使ったほうがいい気がする。
といっても絞りは丸板をレンズの先にはめ込んで絞るタイプだ。。
レンズの先にマグネットがついていて、鉄ゴム板で作られた絞りが
ピッタリとハマるのが気持ちいい。
取るときは絞り板ケースの先端にマグネットがついているので、
それを近づけて吸い取る。これも気持ちよく取れる。

LensBaby 3G

小癪にもレンズは二枚ともブルーのマルチコーティングが、これでもかとかかっている。
こんなにこってりとしたブルーのコーティングは初めて見た。
そのせいか、フレアやゴーストに悩まされることがほとんどない。
定価でかなりいいお値段を取るだけのことはある。という感じ。

トイレンズとはいいがたいものを感じるレンズなので、
なんとかしてうまく撮ってやろうという助平心が出てくる。
きっと製作者の狙い通りなのだろう。

_DSC2136

この像面湾曲と歪曲収差!!
これは数メートル先の壁を、なるべくティルトしないように撮ったもの。
もう中心部以外はまともに写りません。
それでも中心部はそれなりにシャープに撮れているのが怖い。

このレンズはレンズベビーの三代目にあたるもので、
今はレンズ交換ができるレンズベビーがある。







これだけ続いているレンズなので案外人気があるのかもしれない。


それでは下記、作例をずらりと。


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_DSC2113
Untitled


感想:難しいレンズ

思い通りに取れれば楽しいレンズだろうなあ。
やはりシフト&ティルトレンズが一本欲しいですね。
高いんだよマトモなシフトレンズ!!






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[↑レンズベビーがあるということはレンズアダルトもあるってことですね!!]


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