ずいぶん前に買ったビスマスの弟分。
これが誇張ではなく、『石華工廠』堀石さんというビスマス職人の手による兄弟石。
このあいだのミネラルショーで買い求めてきたものだ。
話のネタになると思い、わたしの持っている古いビスマスを持っていったところ、
「これは本当に初期の頃ですね…この頃は色が出なくて苦労してました」
と、懐かしげに我が子を眺めるように、いろいろお話をしていただきました。
わたしもこの石の色を写真で出すのにずいぶん苦労しました。
以前よりは少しは石のよさを出せるようになったかも。
この標本は、わたしの持っている10年くらい前の標本よりももっと彫りが深く、
色が鮮やかに出ていますね。
人工的に作られた結晶は、こうして作り手の方と会えるのが楽しい。
いずれも古く、どの人間も誕生の瞬間を知らない石たちだけれども、
このビスマスはこの形を生み出した親を知っている。
そこのところが、このビスマスの魅力のひとつでもある。
また、ミネラルショーに立ち寄ったら兄弟を増やしてあげよう。
Fov=34mm
D610/Bellows/EL-NIKKOR 135mm F5.6N(rev)
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[↑こっそりカメラがD610になってます]
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