マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

ローザ石

Selenite in Rosasite
Bou Beker, Touissit, Oujda Prov, Oriental Region, Morocco
Fov=9mm
D610/Bellows/ZUIKO MACRO 1:3.5 f=38mm

モロッコよりお越しのローザ石さん。
といってみたものの、緑色のローザ石さんを覆う形で
透石膏セレナイトを纏っている。
しかも母岩にはドロマイトまである。

モロッコのこのローザ石はこの被覆があるため、
単体の結晶よりも美しいと思っている。
あまり大きい物が出ないのが悩みどころなのだけれども、
わたしのような高倍率マクロ者にはおいしいサイズ。
上記写真の写っている範囲はだいたい9mm。
フルサイズ版の計算でいえば約4倍の拡大率。
石は等倍からこれくらいの大きさが、わたしの好みだ。

透石膏というのはどういうわけか、水晶や蛍石といった石より透明感がある。
というのも、輝きに乏しいマットな質感にその秘密があるようだ。
単体の標本だとひまひとつ盛り上がりに欠ける石なのだけれども、
ときおりその中に違う石を封じると化ける。
そう感じさせる標本だった。

この結晶の隣にも接写しがいのある、やや大きな結晶があり、
いずれはこちらもいいアングルを探したい。
高倍率マクロ者でよかったと思うことは、
ひとつの被写体でいろんなアングルや位置を試せることだ。

写真一枚撮って仕上げるのに一時間以上もかけるのだが、
かけた時間もまた趣味の醍醐味。
この時間はわたしと石どもの語らいの時間だ。


Selenite in Rosasite
Bou Beker, Touissit, Oujda Prov, Oriental Region, Morocco
Fov=26mm
D610/Bellows/EL-NIKKOR 135mm F5.6A (rev)





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