ここ一、二週間。どうも天気がパッとしない。
それでも瞬間的に晴れることがあり、その日も晴れのタイミングがあった。
わたしはすぐ、スマホで近くの神社を検索する。
そうして見つけたのが荒川区町屋のこの神社だ。
トラックが入れそうもない住宅街の細い道にひょっこり。
参道もごく短いものだけれども、きれいで清浄な場所だった。
名前は原稲荷神社といい、JR町屋駅から歩いてこれる距離だ。
まずは本殿にて二礼二拍手一礼。
お賽銭と拍手は遠慮しないで鳴らすが、
鈴は鳴らないのがわたしのマイルール。
古い神社だと、鈴を鳴らすために綱を引くとちぎれて落ちそうなところもあり、
いつからか鈴を鳴らすのを遠慮している。
ふむふむと縁起を読む。
東京のこんな場所になにげなく400年クラスの歴史を持つ史跡がある。
この狭い国土の日本で、貴重な土地を裂いてまで保存されている。
これについてはもっと誇っていことだと思う。
狛犬もどこか奥ゆかしい。
小ぶりだけど悪いものの侵入を許さぬ面構え。
たのもしい背中。
しかし手水舎はプアー。
そもそも水が流れていないので、手水が機能していない。
球威が気には残念な落書き。
犬猫の給水所として利用されたのだろうか。
私的にはそれくらいはと思わなくもないが、
わざわざ立て看板があるくらいだ。
わたしには思いもよらない苦労があったのかもしれない。
しかし、境内の入り口にはこんな掲示も。
右手で奪うふりをするが、左手で与えている。
日本的ツンデレがここにも奥ゆかしく。
これを見たわたしは本殿に引き返し、浄財を奮発する。
願う思いは「この地域の猫と猫にかかわる人に幸いあれ」
[↑確かに神社でドローン飛ばす人多そうだ]