早起きは三文の徳猫 - マクロ☆スタイル

冬厳しい寒さの中、猫たちの貴重な日光浴は早い。
職場へ早めに出た日の朝。わたしの楽しみのひとつ。
この日もレンガ塀を見上げればそこにモノレール猫が。

ひと睨みでわたし退散。
猫の日光浴を邪魔してはいけないと、
冬の猫撮りはさらっと終わらせる。
十分ぬくまって下さいまし。

この日は猫大漁。
冬にかぎらず、本気で猫を撮ろうと思ったら早朝に限る。
夜行性の猫だけれども、人と暮らす野良たちの朝は早い。
日当たりのいいポジョションを確保し、朝寝をするのだ。

かと思えば、
「いやそこはあまり暖かくないのでは…」
という場所で、ストイックな顔で鎮座する猫。
長毛の余裕か、冬の金属の冷たさもどこ吹く風。
わたしはこういう長毛の猫を見ると、
フランスの哲学者フッサールのことを思い出す。
名前がなんかフサフサな感じがするからだ。
ついでにいうと哲学っぽい感じがするから。

「となり。空いてますか?」
尋ねたくなるスペースだけれども、ここはわたしのナワバリではない。
下座にヒザをついてシャッターを切らせてもらうのが精々。
この三毛の表情を見るだに、この世の辛いことも何もかも。
すべて一切を受け入れられる心持ちになる。
いつか隣に座ることができれば。
いつかモフることができれば心持ちだけでなく…

いやしかしさあ仕事だがんばろう。
決意の時間は冬の日差しくらいに短かった的な。

にほんブログ村