めっきり春めいてきた往来を歩けば猫に当たる。
それまでどこか暖かい場所に篭っていた猫たちが町を我が物顔で闊歩する春です。
今日も道を歩いていたら黒猫がわたしの前を横切る。
確固たる足取りでどこかに向かっているようだけれども、
さしあたってとくに目的などないことはお見通しだ。
いくつかの辻を悠然と横断する黒猫。
ある程度までは接近を許してくれるのだが、
少しでもそこから距離を詰めようなら早足に。
付かず離れずの人と猫の距離もまたよし。
金網ごしともなると緊張感が緩む。
わたしの前で堂々たるグルーミング。
ここぞとばかりにシャッターを切るわたし。
デジタル一眼レフの派手な音にチラリとこちらに抗議をするかのような。
すると「仕方がないニャー」とばかりに地面をローリング。
大興奮のわたしは連写でそれに応える。
時間にしてほんの数秒のサービスであったが、
わたしは大満足して黒猫と別れた。
黒猫の方はどう思っているかはわからない。
春はいいものだ。
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[↑ただし花粉を除いてだがなッ!!]
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