Tormiq,Baltistan,Pakistan
Fov=35mm
D610/Printing-NIKKOR 105mm F2.8A
(Backlight)
わたしにとってチタナイト。いや、スフェーンは思い出深い石で、
インターネットのSNSからこの石がはじまりで、
そろそろ十年になろうという友人との出会いを繋いでくれた石だ。
その友人は友人のそのまた友人という、絶対に過去出会っていたはずの近さ。
この石がなければ出会えなかった縁だ。
上の写真はパキスタンよりお越しのスフェーン。
じつは逆光で撮っているので、実物よりもかなり色が濃く見えている。
透明な結晶は逆光で透過させるとまた違った表情を見せる。
ダイヤモンドに肉薄する屈折率を持つスフェーンは、
光をちょっと斜に当てると面がギラついてしまう。
ここはせっかくの標本なのでなるべく内部がよくわかる撮り方をした。
そしてこの結晶。一見するとわからないが、双晶だったりする。
楔石の和名の通り、この石の頭頂部は鋭い鋭角をしているのがふつうだ。
ちょっと角度を変え上から覗き込むと、アルファベットの『M』のような
鋭角同士が接合した面が見える。
本当は左下の面がいちばんキレイだったのだけど、
なぜこの角度で撮ったのだろうかと自分でも謎だ。
取る前にしっかり観察しないからこうなるのであって、
わたしの悪い癖だと思っている。
撮影よりも、普段から観察するクセをつけていきたい。
なお、鉱物標本なのでチタナイトと呼びたいところだったけれど、
言葉の美しさでついついスフェーンに固執してしまった。
さらに友との出会いをもたらした過去。
結晶がより合った双晶。
ここはスフェーンで通させていただきたい。
[↑スフェーン…石の中ではもっとも美しい名前のひとつだと思う]
Sugar Land フラッグマグ SPAIN(スペイン) 10945-2
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