マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

いただきものの蛍石

Fluorite
Gluck Flacher vein, Deutschland
FoV=28mm
D610/Bellows/FUJINON-EX 1:56 f=90mm

 

某石友のお引越しを一瞬だけお手伝いしたら、石をいただいた。
この程度の働きでこんなのもらってもいいのだろうか…ありがとうございます!!(速攻)

この蛍石はドイッチュランドの個性的な黄色と紫のカラーゾーニング。
なかなかゾーニングの色が出ず撮影が難航した。

紫を出そうとすると黄色がおかしくなるし、
黄色を出そうとすると紫色が沈んでいく。
表面の凸凹や質感も出したいので深度は深くないといけない。
やりすぎると透明感がなくなってしまう…
こっそり付着しているマラカイトらしきものもしっかり写したい。
ギリギリを攻めたらこうなっていった。

ひさしぶりにフジノンの引伸しレンズをリバースで使う。
フジノンEXはナチュラルな色がよく出るからだ。
が、いろんなことに気を回していたら、
トップの角のところにフレアが回ってしまった。
もう少し照明を突き詰めておくべきだったと反省。

撮ったその時に確認できるデジタル時代の写真とはいえ、
その場ではなかなか気が付かないもので。
とくに深度合成を使う前提になると、よほど難しい。

撮影が終わって、色の具合を実物の石を見ながら調整する。
するともっと撮りたかったところが見えてくるから悔しい。

しかし撮影がすべて終わってから標本を眺めていると、
それらがどうでもよくなってくるから不思議だ。

撮影趣味をしていると観察がおろそかになることがある。
今、目にしている瞬間を残したいがために、
実際の目で楽しむゆとりがなくなっていくのだ。

石たちはその過ちをいつも正してくれる。
これからもよろしくお願いします。

 

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UVレジンでつくる鉱物レシピ:水晶、蛍石など実際の鉱物34をモチーフに。愛でて、アクセサリーにして愉しむ鉱物風レジンの世界