マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。被写体は鉱物標本/ルース。猫も撮ります。ヘンなレンズが多いです

アクアマリンとスペサルチンをテスト撮影

Aquamarine with Spessartine

Naggar mine. Northern areas of PAKISTAN
FoV=36mm
D610/AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

 

実は撮影台を新しくした。
今までは常設で水平撮影台と、オプチフォトを垂直撮影台として使っていた。
けれどもわたしの環境の顕微鏡では、どうやっても6mm以上のものは撮れない。
これまで等倍から五倍くらいまでの石を垂直撮影したいときには、
えっちらおっちらニコンのコピースタンド。
『リプロキットPF』というのを引っ張りだして運用していた。
これがとても重く大きく、そのぶん撮影台としての性能はいいのだけれども、
わたしの部屋に常設できるものではなかった。

前置きが長くなったのだけれども、
つまりは新しい常設撮影台のテスト撮影をしたということだ。

被写体はもちろん石。
パキスタンからお越しのアクアマリンに乗ったり埋まったりしているスペサルチン。
しかし『アクアマリン』という触れ込みで買ったけれども、
この透明具合はもう『ベリル』といってしまっていいのではないだろうか。
西アジア方面から仕入れた石のインボイスは、どうも不真面目なところがある。

ひさしぶりにマイクロニッコール60/2.8Gで、f/8まで絞って石を撮った。
最短撮影距離、等倍での撮影だ。わたしはこれを33枚スタッキング。
つまり深度合成をかけて一枚の画像にしている。

あらためていいレンズだとしみじみ。
等倍撮影での解像力や逆光性能、コントラストや色収差など、
マクロレンズとしての総合力では最高に近いのではないだろうかと思っている。

普段はあまり一般的ではない、産業用レンズを使った
マクロ撮影が多いわたしだけれども、このレンズはあらためて凄い。
ニコンは早くナノクリスタルコートとEDレンズを使った、
マクロニッコール35mmや19mmを作ってもらいたい。
もちろんマクロ専用でいいから(売れない)。

ベリルに乗ったり埋まったりしているスペサルチンのかわいさ。じつにいい。
こういう「細かすぎて伝わらない」石の細部を撮るのがマクロ者の愉悦だ。

同じ石の同じ構図を今度は日本最古のマクロ専用レンズといわれる、
RMSマウントの小さく偉大なマクロトプコール30mmで撮影してみる。
撮影倍率は10mmだ。

Aquamarine with Spessartine

はじめに断っておくと、どうも深度合成がうまくいかなかった箇所がある。
垂直微動システムにまだ見直しの必要があるということだ。
高倍率は顕微鏡でいいという甘えが、垂直撮影台に影響しているのかもしれない。
そうした甘いところを意識するよう、この写真とともに肝に銘じなくてはならない。

レンズの力と石の魅力をどこまで引き出せるか。
甘い世界の裏には悪ない世界がある、ということだ。

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
 [↑日本光学と東京光学の共演だワ!!]

トプコンカメラの歴史―カメラ設計者の全記録 (クラシックカメラ選書)

トプコンカメラの歴史―カメラ設計者の全記録 (クラシックカメラ選書)