マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

灰チタン石/ペロブスキー石

Perovskite

Val Malenco Italy
FoV=16mm
D610/bellows/ZUIKO MACRO 1:3.5 f=38mm


パスタの国からお越しの灰チタン石さん。
はてこれはチタン石と違うのかしら? と、どこかのミネラルショーで抓んだもの。
ほまに宝石としてルースにもなるチタナイトとは微妙に別物で、
珪酸塩鉱物、単斜晶系、モース硬度5~5.5に対し、
灰チタン石は酸化鉱物。斜方晶系。硬度5.5。
なにそれもう別物という具合だった。

六面体に結晶しているようだけど、千鳥格子に亀裂が入っている。
色は同じような具合だけども、あきらかにチタナイトの育ち形は違う。
脆そうな結晶が寄り集まっているのは、見ていてなかなか心細い。

母岩はグリーンの橄欖石が集まったキンバーライトのような石だが、
母岩についてのインボイスはないのでわたしの私見だ。
灰チタン石をおしのけて中央に写っているのは、おそらくマグネサイトだろう。

地味な標本だと思っていたけれど、薄いグリーンの母岩。はちみつ色の結晶。
アクセントに黒いマグネサイトもあり、マクロで撮ると味わいが深い。
標本のさしわたしは1cmほどなので、高倍率マクロ撮影者としては
かなりストライクなサイズだった。撮ってて楽しい。

わたしはここらへんのサイズの標本を求めているのだけれども、
あまり日本では見かけないのでショーで見かけると
ルーペで精査することなく買い、その魅力にあとで気づくことのほうが多い。
逆に思ったよりも…ということもあるが、
マイクロマウントは値段もお手頃なものが多いので、
これからも気前よくいきたい。

Perovskite

Val Malenco Italy
FoV=6mm
D610/bellows/NIKON Plan Apo 4x/0.20

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