同じ石でも形が違う。産地が違う。大きさが違う。色が微妙に違う。
いろんな理由をつけて手に入れてしまうのがマニアなのだけれども、
わたしは同一の鉱物の標本とルースが手元にあると安心する。
とくに同一産地の標本とルースが手に入るのは珍しいので、
某ショップさんのように原石とルースをセット販売してくれるのは嬉しい。
とくに意識しているわけではないけれども、わたしは玉滴石が好きらしい。
大小の標本を気がつけは複数持っているし、ルースもある。
オパールという石に何か惹かれるのかもしれない。自覚はないのだれれども。
なおわたしは原石を和名。ルースを学名orセールスネームで呼ぶことが多い。
タイトルの『玉滴石とハイアライト』は同じ石だが、原石とルース。という意味だ。
メキシコのザカテカスから見つかったウラン含有のハイアライトのルースはとてもいい。
LEDのルームライトのような通常の光源から出る微量のUVにも反応し、
全体がマスカット色に光り輝いているかのようだ。
何度かこの綺麗さを写真に収めようとしているのだけれども、うまくいかない。
いつも使っているハロゲンのコールドライトがいけないのかもしれない。
ハロゲンランプからの光は通常の蛍光灯よりもUVが多いのだけれども、
光ファイバーを通してコールドライトにしている。
いわばガラスを通って被写体に光を照射するので、UVがかなり少なくなっている可能性がある。
なので、もしかするとこの写真の姿がすっぴんに近いのかもしれない。
上記の原石とルースは同一産地から採れたもの。
こうして並べてみると、この石がこうなるのかと興味深い。
原石が好きな人には申し訳ないのだけれども、ルースの輝きはまた別腹だ。
部屋の電気を消して、光源をLEDのUVライトのみにする。
すると鮮やかなグリーンに蛍光する。
蛍光はいつ見ても美しい。この世の物質の多くは圧力を加えると発光するという。
これがもっと強烈に発光してくれれば、神秘的なランプになるのにと思ったりもする。
鉱物鑑賞の作法で、UVランプの光を直接目に当ててはいけないのは勿論のこと。
そのさいは部屋の電気を消して鑑賞するのもポイントのひとつだ。
つまりは紫外線以外の余計な光源を絶つ。
暗がりなので標本の扱いには気をつけつつ、LEDや豆電球のペンライト。
ますます取扱には注意が必要だけれども蝋燭の明かり。
光源を変えると見た目も変わる。
マニアとしてはいろいろな見方を試しておきたい。
Zacatecas MEXICO
ルース:FoV:6mm D610/Bellows/ZUIKO MACRO 1:3.5 f=20mm
標本:FoV:12mm D610/Bellows/ZUIKO MACRO 1:3.5 f=38mm
[↑長波短波の切り替えフィルターつきのUVランプがあるとベター]
ハンディーUVランプ 長波長・短波長兼用切り替え 336×82.3×65mm 1台 / 1-5479-09
- 出版社/メーカー: アズワン
- メディア: Tools & Hardware
- この商品を含むブログを見る