暑くてカメラを持ち出す気にならなかったわたしも、近頃の涼しさは秋を感じた。滅多に使わないズームレンズをつけて、猫様を求めて歩くと猫様も涼しそうに昼寝を嗜む。
しかしわたしが近づく気配を察して、伸び一発でいつでも立ち去る体勢を整える。この猫様は「滑り台式」ではなく「四つ足立ち式」で伸びるタイプであったか。
公園のベンチでも猫様発見。気づかれないように足音を殺して一枚パシャリ。そしてシャッター音でわたしの存在にお気づきになられる。
この猫様も「四つ足立ち式」の伸びであった。これ以上は近づかない。逃げ出すまで接近するのはいけない。ただでさえ猫様のお昼寝の邪魔をしているのだ。このポーズを見られただけでわたしは満足だ。
室外機の上で、部屋の向こうを凝視する猫様。わたしの存在に気づいているはずだが、視線はしっかとどこかの一点に。わたしも調子に乗って歩を進めて連射する。
すると下に二猫様が。わたしもびっくりしたが向こうもびっくりしたようだ。かろうじてシャッターを切るものの、このあと下の二猫様は車の下にお隠れに。わたしもまだまだ猫写の修行が足りないと感じ入る秋。
[↑天高くわたし肥ゆる秋]