マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

エトリング石

Ettringite

Kuruman Nothern Cape Province South Africa
FoV=33m
D610/Bellows/Nikkor-AM*ED 120mm 1:5.6S

 

エトリング石。という名前も知らず、石の即売会できれいなレモンイエローが気になって買った石。撮影を黒背景にしたためもってりした白になってしまった。白背景にするべきだったと思ったときにはすべての撮影工程を終え、こうして文章を書く段になったときだ。わたしはいつもこうだ。

名前の由来は産出地であるドイツ、エットリンゲンに由来するようだけれども、南アフリカからそこそこ大型で整った結晶が出るようになり、知名度も上がったような気がしなくもない。

しかし硬度が2~2.5と低く、ビビッドなレモンイエローが宝飾品に使われることはない。この手の石のお約束で、劈開も完全だ。

さらに比重が1.8程度と非常に軽い。これは結晶の中に水分を多く含むせいで、手に持ってみると妙に軽い。ルビーのようなコランダムと比べると半分程度の重さだ。

この比重の軽さは結晶に含まれる水分が多いため、ということである。そのせいかえとリング石の保管の際には、宝飾店のショーウインドウのように、一杯のお水とともに保管するといいともいわれている。

けれども、堀秀道著『たのしい鉱物図鑑2』によるとエトリング石の水分は「沸石水」のような構造で取り込まれているとのこと。どういうことかというと、脱水と吸湿を繰り返すのだという。となると水分を与えすぎてもダメなのではないかという気がする。わたしはとくに気を使わず、サムネイルケースに入れて保管だ。

この標本は南アフリカのノースケープ州。クールマン地方からお越しなのだけれども、日本でも福島県の郡山で採取されたことがあるという記録もある。こんなにカラフルなものは出ないだろうけど、国産のエトリング石もいつか見てみたいなあ。

最後になりましたが、今年もこの場末ブログをよろしくお願いします。

 

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