マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

2018秋 名古屋石フリマの釣果『ゴールドシーン・サファイア』

Goldscene Sapphire

Kenya? Madagascar?
Fov=25mm
D850/bellows/TOMINON 105mm F4.5

Twitterでにわかに話題になったゴールドシーン・サファイア。はて、ルチル入りのサファィアなのかな? と思っていくらか調べてみると、まるでクリムトの絵画みたいな金色がサファィアに封じられている。しかも金色の形がユニーク。

ほほほほ、ほしい! とか思いながら名古屋石フリマでルースを扱うブースにかじりついてみたところ、お値段がとてもかわいくない。しかもわたしが見に行ったときにはすでにハイクラスのものから売れていっていた。

せめて小粒のものを…と思いもしたのだけれども、どうもゴールドの入り具合が気に入らず見送りとなった。こうして買い逃し続けて手に入れることができなかった石は多い。

しかし「原石なら…」というブースがあった。深い事情があってスタートダッシュ(走るわけではありません)を切れなかったわたしがブースにたどり着いたとき。

「す、すみません! 例のブツはまだありますでしょうか!?」
「あっ、今そちらの方が…」
「クッ… 諦めます」

という流れになった。だが、ブツはふたつあった。もしかしたらと順番を待っていたら、ふたつお買い上げではなくひとつのお買い上げ。わたしの念が届いてしまったのかもしれない。この譲り合いの心は、いつかどこかの仲間にお返しします… などと思いながらもゲットできた思い出深い1石とあいなりました。

パッと見はそれほど綺麗ではないイエロー~グリーンのコランダム。気をつけて観察しないと横顔はまあうん。しかしトップに埋まったゴールドの輝き。これこれ! こういうのがほしかったの!!!!

Goldscene Sapphire

D850/bellows/MINOLTA C.E LENS 1:5.6 f=80mm


この金色の正体はルチルではなく、赤鉄鉱やチタン鉄鉱とのこと。これもう完全に板チタン鉄鉱なのでは!? 内部でコランダムと並行して六角形に結晶してる! もっとシラーな感じかと思っていたけどこの金色の存在感!!

ああこの石をプロが加熱したらきれいなブルーに変わるのかな… でも中の金色がどうなるかわからないからできない。もっと産地が見つかったら。お財布に優しい値段でブルー&ゴールドのやつを手に入れられるかも。

早くもまだ見ぬ石に浮気心を覚えながら石を眺める。

すまん。しかしお前は本当に個性のある美人なので別腹なのだ。

 

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[↑産地はたぶんケニアかマダガスカル(聞き忘れた)]