わたしは近視のためメガネを着用しているのだけれども、遠くのものをそれなりに見えるようにして、近距離の性能はPCディスプレイが見える程度に抑えている。あまりジャスピンにすると目が疲れるらしいのだ。とくに手元だと-1~2Dくらい足りない。
実際にシミュレーションしてみて通常は度の弱いメガネのほうが楽なのだ。スマホを見たり本を読むのにもたいして苦にならない。けれども、カメラのファインダーについては、
「ン~ もうちょっとだけ強いほうがいいかも。ンン~」
くらいの見え方だったりする。なのでD90から今のD850に至るまで、-2Dの視度補正レンズを入れている。こうすると未来が開けたかのようにファインダーがばっちり見えるのだ。デジタル一眼レフはたいてい視度補正ダイヤルが内蔵されているけれど、補正レンズを入れたほうがクリアーに見える気がするのだ。
ところがたまに使うフィルムニコンの名機。F3は保護ガラスだけのアイピース。本体に視度調整もついていないので、
「ンンン~ ピントの山がいま1.5くらい明瞭じゃない~」
てな感じで使っていました。それでもスクリーンをF4のJスクリーン(マイクロプリズム)にして、これがなかなか快適に使っておりました。とっくにF3の視度補正レンズは廃版だし、中古でたまに探すと-2.0のジョリーフィットなものが出てこない。
ところがCOSINAが販売している「Diopter correction lens -視度補正レンズ-」がF3にピッタリだという話を小耳にして、さっそくヨドバシで注文したところバッチリ。
ンンンン~ ジョリーフィット!!
はずしてある下のやつが純正のアイピースで、装備しているのがコシナの視度補正レンズ。純正よりもひとまわり小ぶり。しかしこれはこれでアリ。ゴム枠もついているのでメガネが傷つく心配もない。
Amazonでは取り扱いがほとんどないが、ヨドバシであれば+3~-3までラインナップされている。しかも±0の接眼枠だけも揃っている。ヨドバシ.comの検索で「コシナ 視度補正レンズ」で出てくるので困っていた方は是非。
いちおう外箱(マニュアルはなかった)にはfor ZeissIkon、BESSA R3A-R2A、Epson R-D1、Carl Zeiss ZM series viewfinder とあり、基本的にはレンジファインダーの機体専用ということになっている。そのためF3に使うのはあくまで自己責任でひとつ。
こういうアクセサリーは手に入るときに手に入れないと、気がつけば消えている。この視度補正レンズもいつまで在庫があることやら。長く使う予定がある方は、ぜひぜひお早めにどうぞ。
[↑F3とF3HPだとファインダー窓径違うのね!!]