マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

2018年 東京ミネラルショーの釣果『白鉛鉱』

Cerussite

Tumebu Namibia
FoV=45mm
D850/bellows/NIKKOR-AM*ED 120mm f5.6s

去年は胃潰瘍のため行けず、肉体的にも精神的にも苦しんでいた東京ミネラルショー。しかし今年は参加することができた。しかも二日間。趣味のものは通販が盛んな昨今であるけれども、ミネラルショーで殺伐と石を選びながらブースを巡るのは何にも代えがたい。

今年はひと目で心を鷲掴みにされた石がいくつかあった。そのひとつがこれ『白鉛鉱』。洋名セルサイトともいう。ずっと、ちょっと大きめなごろんとしたものが欲しくてたまらなかったので、これは即買いだった。それなりの値段だったけれども、ちょっと割引もしてくれたし嬉しい限り。

この白鉛鉱。すごく特徴のある石で、まずすごく重い。比重が6.5もある。なお、水晶が2.7ほど。鉄の比重が7.8であることを考えると、写真くらいの塊を掌に乗せると石というより金属を持っているような重みを感じる。

次に屈折率と光の分散度が高い。ダイヤモンドにあと一歩足りないくらいの値で、光にかざすと結晶の中の脈やクラックに反射してキラキラと内側からあふれるように輝く。

そして脆い。モース硬度3~3半。方解石と蛍石の間くらいの硬度で、宝飾品にはまったく不適。少し硬いものにぶつけただけでヒビが入る。

あとは双晶になりたがりなので、成長すると双晶からさらに双晶が生まれるのを繰り返し、ときに樹氷のような繊細な標本になる。わたしはあまり繊細な標本を手にすると、扱いがヘタなので白鉛鉱の結晶樹はスルーしてきた。

しかしこの白鉛鉱のハンドリングのよさといったら… 脆さを忘れ、レースから出してハムスターの背中を撫ぜるように指で感触を楽しんだり、つまんで光にかざして奥まったところのきらめきを覗き込む。

わたしはこの「ハンドリングできる石」というのがどうも好きらしい。もちろん繊細な標本も好きなのだけれども、直接てのひらでウリャウリャと転がせるくらいのものが好きらしい。鉱物を集めてウン十年。まだまだ己の隠れた趣味嗜好に気付かされることは多い。あるいは年月がわたしの趣味嗜好を変えたのかもしれないが。

心躍る石のひとつとして、これからもわが手元に遊んでもらおう。

末筆になりましたが今年も一年、この場末のブログにお越しいただきありがとうございます。
来年も変わらずマイペースなブログを目指します!!

 

Cerussite

 

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[↑白鉛鉱もCerussiteもなーんか他の石と紛らわしげな名前なのがネック]