世の中は三連休なのだけれども、よんどころなき事情によって前日ヒマになってしまった。昨日は微熱があったので(実際には起きたら平熱だったが)自宅待機。今日はまったくのヒマ。明日もヒマが確定している。気がついたらわたしは千葉県の房総半島に向かっていた。
やってきました。以前Twitterでちらりと見た『猟師工房』。
実のところ初めは「房総スカイラインで暴走するぜ~ イエァー!!」みたいな昭和のノリだったんですが、気がついたらここに来ていました。(暴走はしていません)
キョンが食べられるのか… しかしパティ二枚で「キョンキョンバーガー」というセンスはいかがなものだろう。買った!! キョン丸焼きもかなりそそられるけれど、要予約だしなにより食べきれないだろう。
なおキョンとは小型の鹿で、環境省指定特定外来生物。とくに千葉県のキョンは「行川アイランド」から逃げたほんの数頭が爆発的に繁殖し、イノシシやアライグマなどと並んで害獣になっている。おいしく食べて駆除しなくては。
バーガーは正面にあった建物ではなく回り込んだこちらの池のほとりにある。小窓からこっそりオーダーする。わたしの前にも10人前くらいオーダー待ちがあり、「25分くらいかかりますがよろしいですか?」といわれてちょっとビビったのは秘密。
バーガーができるまでやたらと広い敷地を散策。キャンプサイトも併設しているようだ。そしてバーガーを大量発注していたのはキャンパーの皆様ただったようだ。
かつてここは小学校だったようだ。明治に生まれ昭和に没す。平成をまたいで令和の今はジビエを食べさせてくれる。元号を振り返ると歴史がいっそう重々しく。
そうするうちにとても昭和っぽいネーミングのキョンキョンバーガーが出来上がった。キョン肉のパティはなんて天ぷらだった。そこにトマトとレタス。マヨネーズをかけていただく塩梅。
キョン肉100%の味。とても柔らかい。繊維が少なくソーセージを食べているかのような弾力がある。とても蛋白な味わいで思いのほか野趣は感じない。上品なお肉だ。
脂にわずかなクセがあるかも。樹脂系の香水のような香りがある。初めて食べたオリーブオイルのときと同じような印象だ。これ、マヨネーズではなく醤油だれかいっそ照焼きマヨにするともっと化けるのでは。肉が思ったより淡白なので、強気の味付けのほうが栄えると思う。
なにはともあれジビエを楽しませてもらいました。害獣はおいしく駆除。いいと思います。
その後は『つるんつるん勝浦温泉』に立ち寄る。
わたしのソロツーリングは温泉なしには始まらないし終わらない。温泉宿だけれども入浴のみもOKで、さらにキャンプ場まで併設している。ここはかなり賑わっていて、お客もたくさんいてびっくりした。
子供連れのファミリー層が多く「あれ、今日は少年野球か何かの貸切りなのかな」くらいには子どもたちの姿があり、とても賑やかでなんだか嬉しくなってしまった。
温泉は褐色の含重曹食塩水。とても湯あたりがよろしく肌がすべすべになる。ここはいいなあ。もうちょっと早く来れれば初鰹定食とかのお料理も食べられたのか。また来たい。
温泉を出て勝浦に出てあてもなく走ると「勝浦タンタンメン」という看板があちこちに。勝浦は担々麺を推しているのか。では試してみよう。『てっぱつ屋』にイン。
わたしは所見の店では、店の名前を冠したメニューがあるとまずそれを頼む。つけ麺だ。辛い坦々スープに山盛りの具材。これは食べにくいぞ!! 麺を発掘するのが大変だった。チャーシューが美味でございました。
もう腹ァいっぺえだ。そういやバイクを写していなかったのでカンバンの下で一枚。そうなんです。箱をつけてしまいました。雨具とフクピカとフルフェイスが入る40リットルの大容量。トップケースをつけるとルックスパラメーターが下がるんですが、積載のないバイクとしては一度着けたらもう外せない。箱ライダーたちはこれを自虐として「堕落」ともいう。
ちなみにSHADの『SH40CG CARGO』。これ、ボックスの上にさらにキャリアがあるので、軽いもの。メットとか上着とか銀マットくらいならくくりつけておけるんですよ。箱つけてのツーは初なので、また使い心地は近くレビューします。
そうして暮れなずむ房総半島を後にしました。途中で疲れたので『快活クラブ』でコーヒーとソフトクリームを食べて休んでいたら二時間寝てしまいました。一日300kmの走破が最近つらくなってきたのだ。どっとはらい。
[害獣はおいしく消毒だ~!!]
【おまけ】
帰り道に「ちょっと通りますよ…」が現れてビビった。正体はデカめのイノシシです。めっちゃ二度見してる。
(風切り音強めなので音量注意)