マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

ソメイヨシノ

満開の桜を撮るべく三脚とベローズ、そして写真製版レンズであるAPO-NIKKORを担いで桜の下へ。
仕事の合間で時間がなかったこともあるけれど、道行く人々に、
「何アレ?」
みたいな好機の眼で見られ、リタイヤ後を楽しむ年配男性には指を指され。
撮影は10分ほどでそそくさと終える。


好奇の視線について、産廃レンズの先輩によれば、
「そのうちそれが快感に変わります」
というお言葉をいただき、より不安になってみたり。


Cherry Blossom


以前、望遠はシグマの古い500mm/F7.2というAPOを冠したレンズを使っていた。
いちおうAFも効く超望遠なので、鳥や月などを撮るときには重宝した。


なんとか手持ちで使える手頃なレンズではあったけれど、
画質はさっぱりだったので箱付き良好コンディションのうちに売ってしまった。


APO-NIKKORはAFどころかピントを合わせるヘリコイドもなく開放F9と暗いが、
その画質。とくにシャープさと収差の少なさで幸せになれる。
この焦点距離でこの収差がニコンアポクロマート・レンズか。
開放のF9で撮ったのでハロなど多少は出るが、
APS-Cのセンサーサイズでこのボケの豊かさ大きさときたら。


桜切るバカ梅切らぬバカ。
梅も桜も写真で切り取るに限る。
マクロ者として好みの枝ぶりを切り取り、自然の美しさを堪能したい。


Cherry Blossom


下は現代の夜間の完全逆光にもがんばれる、
最新のコーティングを持つマイクロニッコールでの夜桜。
LEDに彩られた現代の桜の風情だ。


明滅する冷光の中で花びらの色を変え、
短いソメイヨシノの春を精一杯アピールしているようで。


春を待ちきれず葉を出す前に咲き誇り、
はかなく散りゆく君たちに敬意の二枚を平成二十四年の御代に残そう。
存分に散り、心ゆくまで舞われ給え。


Cherry Blossom
Cherry Blossom


1&2枚目=D90/bellows/APO-NIKKOR 480mm/F9
3&4枚目=D90/Micro NIKKOR40mm/F2.8




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