この日は体調不良で早めに仕事を上がらせてもらった。
定時帰宅だと日が暮れてしまうので、明るいうちに帰るのは新鮮だ。
そうなるとカラダの不調を乗り越えて猫たちを撮りたい衝動に駆られるのもやんぬるかな。
そうだ、さいきんご無沙汰している小料理屋の黒猫さんを撮りに行こう。
ということにしたら野郎、リア獣もといリア充になってけつかる…
しかも玉砂利の庭付き純和風一戸建てですよ!
かわいい奥さんと二頭の子供に恵まれてる!!
ううううらやまけしからん!!!
というわけでばしばし激写するうちに体調不良などどこ吹く風だ。
なんとも見事な黒猫一家。
おとんおかんが黒いので子供も黒系。
が、一匹はグレーだ。
見分けがつきやすく、写真うつりがよろしいので実にいいぞ。
黒猫は抜群にかわいいけれども、こと写真うつりは難しい。
写真を見ていただければわたしがいかに苦労しているかわかる。
黒に露出をあわせれば背景が白トビするし、
かといって全体の露出を平均化すると肝心の猫が暗くなる。
見ろ! この三枚の露出のバラバラ具合を!!!
適正露出を探るうちになにがなんだかわからなくなってきて、
正しい露出が思考の迷路に入り込む。みたいな。
夕暮れ一歩手前の光量不足でISO感度も1000まで上げる。
わたしにしては英断であった。
なるべくISOを上げたくなくて、結果ブレブレの写真を量産するのがわが悪癖。
露出の兼ね合いの難しい時間と被写体であった…
今にして思えば、せっかく18%グレーっぽい子猫がいたのだから、
スポット測光でこの子を基準にすればよかった。
わたしとしたことが、キトンブルーの瞳にいれあげ冷静さを欠いたようだ。
この子も大きくなったら両親のようにミステリアスな若竹色の瞳になるのだろうか。
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