マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

明るい中望遠Ai NIKKOR105/1.8で撮る猫たち

ブログタイトルでもわかるように、わたしはマクロレンズ好き。
そしてマクロレンズはしっかりかっちり写すため、
無理して明るくせず作るのでF値が暗いのがふつうだ。

そのため明るいレンズをあまり持っていない。
せいぜいAF50/1.4の基本レンズくらいだ。

しかし、昼間ならともかく夜の猫ともなると、開放値2.8でも暗い。
ISO値を6400まで上げて開放で撮っても、
シャッタースピードは1/50くらいまで落とさなくては写らない。
暗いところを来るのでAFも迷いがちだ。

ならばと買ったのがマニュアルニッコール
Ai Nikkor 105mm F1.8S だ。
105mmのニッコール中、もっとも明るいF値を持つ。
AFもあてにできないのなら、いっそ手持ちで。
VRつきの105マイクロも考えたのだけど、
目がまともに機能しているうちにこのMFレンズを使いたかった。
WEBであまり評判を多く聞かず、
調べていくうちに「同時代の105mmはF2.5のほうが写る」
という意見すらあるので、自分で買ってみるしかないと思い切る。


食事に出るお昼の暑い中、猫達を激写。
熱を集めやすい黒猫たちより、白猫のほうがグロッキー気味。
一番下のグレー猫は開放1.8で撮ったが、
あとは明るかったので2.8まで絞った。
思いのほか開放のピント合焦ポイントに芯があり、
かつアウトフォーカスはふんわり写る。
このレンズ、一段ちょい絞って2.8になるとかっちり写るが、
開放だとすごく雰囲気のある写真になってくれる。
Stray cat
Stray cat
Stray cat
Stray cat


そしてピントの山が非常によく見える。
メガネ使用の、死んだ魚の眼のようなわたしの目でも、
かなりの確率で思ったところにピントがくる。
F1.8だとピンが薄いのでF2.8だと安全圏内。
下のあくび猫はF4まで絞って撮ったもの。
こういう天気だと最低感度でがんばりたくなるが、
今回はISO-800までを自分に許し、シャッタースピード1/100くらいを維持しつつ、
連写で当たり確率を増やす。
だいたいのピンが着ていれば連写で対応できる。
Stray cat
Stray cat



そしておまちかねの夜猫。
日中の暑さをやりすごし、夜に出歩く野良が多いこの時期、
明るいレンズは本当にうれしい。

が。それでもまだカンがつかめず試行錯誤。
下の写真は開放1.8、ISO-3200、1/60 というステータスだが、
もっと感度を欲張り、アンダーめにして1/100まで稼ぐべきだった。反省。
Stray cats



わたしが一方的に顔なじみになっている一家に写真を撮らせてもらう。
が、母猫が子供たちを逃し始めて暗がりに身を隠そうとする。
ここは明るかったので開放1.8のISO-3200。SSは1/320で撮れた。
ゆえにピンが甘くザラザラの画像なので、
あまり拡大しないで見て欲しい。
Stray cats

この一家の三匹の子猫たちは、このサバトラ一匹のみ人間に興味があるようだ。
他の猫とは違い、離れたあとにてくてく近寄ってくる。
前玉の大きいレンズをつけているが、105mmの中望遠の強さ。
それほど威嚇されている気にならないのかもしれない。
Stray cats


その後、完全な暗がりに入って微妙な緊張状態。
わたしも勇気を振り絞って常用感度では一番高いISO-6400を使用。
開放でも1/60となり、連写してまともに写っていることを祈るばかり。
しかし、開放F値が2.8のマクロレンズや、暗いズームマイクロでは、
今まで撮影を放棄しなくてはならないポイントだ。

手前がいちばんやんちゃなサバトラ。
真ん中がお母さんと長毛気味の白黒ハチワレ。
奥から半身でこちらをびくびく様子を伺っているのが…何柄だろう?
あいつはわたしの姿を見ると真っ先に逃げるので、
いまだに柄がよくわからない。
Stray cats


水銀灯に照らされてグリーンかぶり甚だしい公園のヌシさん。
これも開放で1/60。ISOは3200。
シャッター速度が早くなることもいいのだけれども、じつにボケが美しい。
今度はNDフィルターでもつけて、晴天下でISO-100でじっくり撮らせていただきたい。
Ai NIKKOR 105/1.8 は一躍、わたしの夜猫撮りレンズの筆頭となった。
使いでのあるレンズなので、しばらくつけっぱなしが決まった。
Stray cat




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