夏の夜はどこを歩いても盆踊り大会が開かれている。
とまではいかないけれども、通りがかった公園でお祭りがやっていると、
なんだか無性に嬉しくなって立ち寄ってしまう。
子供の頃はあの櫓に登ってみたくてたまらなかった。
果たせるかな夏休みの早朝。
まだ櫓を撤収する前にこっそり登ったことがある。
今でもあの開放感は強烈に覚えている。
だが、今ではあの景色はもう記憶の中にしかない。
町内のお祭りは、どこであれ長く続いてほしい。
大型のアンプに大型のカセットテープデッキ。
これが壊れたらどうなってしまうのだろう。
音割れの激しいスピーカーが壊れたら?
買い直す予算が町内会にあるのかしら。
余計な心配をしてしまう。
盆踊りじたいは踊ったことがないけど、
今にしてみると踊っておけばよかったと思う。
この思いが募ってくると、老境に至って舞うのだろう。
だから盆踊は子供と老人しか踊っていないのか。
公園併設の集会場では炊き出しのあとが。
こういうのが美味しい。
味ではなく雰囲気を食べる。
だから夏の一時期だけにしないと、飽きる。
公園だか神社だかわからないはざまの空間にお狐さまが。
ちょっと撮らせてもらおうと思ったら、暗がりから若い男女がそそくさと。
夏の夜の暗がりを暴く、という野暮を心で詫びて、それでもシャッターを切って。
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[↑九月に入るとさすがに祭りも少なくなりますね]
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