マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

1.5倍ズームレンズ SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art を購入

 

 

 

 

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art

  

先日、仕事帰りに、秋葉原のヨドバシカメラに出向いてレンズを購入した。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art。

1.5倍ズームでF2通しのフルサイズ対応レンズ。

 

ここ最近のシグマはDPシリーズの奇抜なコンパクトデジタルカメラ群といい、

先に出たAPS-C用、F1.8通しのズームレンズ『18-35mm F1.8 DC HSM』といい、

今までにないカメラとレンズを立て続けに発表してきた。

そのどれもがユーザーにかなりの高評価をもって迎えられている。

SIGMA 広角ズームレンズ Art 24-35mm F2 DG HSM ニコン用 フルサイズ対応

SIGMA 広角ズームレンズ Art 24-35mm F2 DG HSM ニコン用 フルサイズ対応

 

そして出てきたこのレンズ。

アガっている会社だからこそできる、遊び心と冒険心に満ちたレンズだ。

本当はタムロンの15-30mm F2.8 VC を仕事使いで“仕方なく”

買おうと思っていた資金だったのだけれども、

ここはシグマのアガり具合に乗っておこうと思った次第。 

 

アキバヨドバシでこのレンズを買うとき、

「絞りの形を確認したいので、実際に確認してから買ってもいいですか?」

という、いっぱしのカメオタ気取り丸出しだったのだけれども、

実際に出てきたレンズはひとつ。

 

「すみません。これが最後の在庫となります」

「えっ、このレンズってそんなに売れているんですか!?」

「いえ、もともと入荷が少ないだけなので…」

 

どうやらヨドバシもこのレンズが大売れするとは思っていないご様子だった。

絞りの形も全域で整っていたので、購入の運びとなった。

同じレンズでもたまに絞ったとき、羽の形がいびつな個体がある。

どこかで聞いた話だったのだが、杞憂であった。 

 

買ってすぐに手持ちのボディに装着したのだけれども、

第一印象は“美しいレンズ”だった。

余計なデザインを極力排したずっしり重いレンズ。

これがわずか1.5倍のズームというから笑えてくる。

ズームリングとピントリングの感触も申し分ない。

ズームリングに比べて、わずかにピントリングのほうが軽いのもいい。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art

 

 

専用のバヨネットフードがまた気がきいている。

根本がラバーになっていて、グリップに気を配っている。

さらにスミが入っていない刻印がしっかり打たれていて、

この地味な気配りがやはりアガっている会社は違うと感心する。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art

 

 

賛否両論あるだろうところがこのFマウント。

ニコン最新の電磁絞りのEレンズではなく、Gタイプのマウントだ。

これについては単にEレンズのマウントノウハウがなかっただけ、

と見るのが妥当だろう。

しかし、Dタイプの絞り輪があるタイプではないにせよ、

自分の指で絞り連動レバーを動かし、その感触を楽しめるのはうれしい。

ニコン最後期のフィルムカメラであれば、まだギリギリGレンズは対応している。

フィルム派にとっても最新のレンズを使えるというのは、嬉しいことだ。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art

 

 

性能については、購入してから天気の悪い日々が続いているため、

この場で写真を掲載するのはためらわれる。

Flickrにいくつか上げておいたので、夜景でよければという方はテキトーにご覧ください。

バッグの上にカメラを置いて長時間露光をしただけの、

RAW→JPG可だけのデータです。

構図よくないとか、水平がぐだぐだという苦情はなしで。

24mmの広角側。ISO-100。F2~F16まで一段ずつ絞ったものです。

そのうち日記で普段使いの日記を書きますので、実写はおいおい。

 

ただ、わたしがこれまで使った中では不満はなく、

とくに解像については申し分なし。

歪曲はそれなりにあるものの軸上色収差はほとんど感じず、

口径食は広角としてはじつに少なく、ボケもスムーズ。

1.5倍ズームの使い心地は、ズームというより

“構図微調整レンズ”という具合で便利。

 

13群18枚。

うちFLDガラスが中央に一枚。

SLDガラスが五枚。

非球面レンズが前玉に一枚。

そして非球面SLDレンズが中央と最後群に二枚と、

ぜいたくな構成になっている。

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茶道においてお茶は飲むだけではない。

出された茶碗を眺めつつ、茶室全体の雰囲気を感じ取るものだ。

レンズ道も同じで、新しいレンズはまずレンズキャップをはずして、

とっくりと前玉を鑑賞することからはじめなくてはならない。

こと広角レンズの曲率の多い玉であればなおさらだ。

SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art

 

 

とかいっているけれども、わたしはあまり広角レンズが得意ではなく、

ありていにいうと苦手な部類に入る。

なので、F2と明るく、24・28・35mmの主要な広角単焦点をまとめたような

このレンズに魅力を感じたのかもしれない。

真のレンズ沼人であれば、やはりF1.4の単焦点をそれぞれ揃えるのが王道であり茨道だ。

 

だが、わたしはそこまでの位階に達していないし、その見通しも立っていないので、

しばらく広角域はこのレンズ一本で済みそうだ。

わたしには高額な買い物だったけれども、非常に満足の一本だったのは間違いない。

どしどし使い倒していきたい。

SIGMA 広角ズームレンズ Art 24-35mm F2 DG HSM ニコン用 フルサイズ対応

SIGMA 広角ズームレンズ Art 24-35mm F2 DG HSM ニコン用 フルサイズ対応

 

 

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===2015年8月26日 はてなダイアリーからはてなブログに移行しました===