7~8年前に京成バラ園で買ったときには赤子の手のひらほどもなかったこやつ。青りんごの味がするというので気軽に買ってみたら、ベランダでもっさり育ってしまった。家に迎えたときにはかわいかったのに、こんなに禍々しくなるとは思いも寄らなかった。英名である「ghost plant」という意味を噛みしめる。とくに葉が落ちた後が目玉のようでシミュラクラエフェクトも発動する。
この一年くらいのこと。やたらと葉が落ちる。そのつどゴミ袋行きだったのだけれども、しばらくベランダ掃除をサボっていたら、なんと落ちた葉から新芽が。いじらしく根っこまで。この子にもこんなかわいい時代があった…
以来、落葉した葉は空いている植木鉢に適当な土を満たした上に放置することにしている。多肉の葉がたっぷり水分を含んでいるので、あまり水をやりすぎるのはよくないようだ。放置するくらいでちょうどいい具合にしている。
なお、青りんごの味がするからサラダにでもすればいいじゃない。と思われるかもだけれども、「なんとなく青りんごっぽい…?」くらいなもので、さほど美味なものではなく。
ベランダに緑のひとつもないと寂しいので、水やりの手間もあまりかからないので放置しているくらいの付き合いをしている。それでも株別れするとなると、失った興味がにわかに湧いてくる。写真のひとつも撮っておこうか。というわけだ。
しかもよく見れば蕾が見えるじゃないか。しっかり子孫を残し、花も咲かせようとしている。立派なものだ。褒めてやろう。そらお水をお飲み。などと呟きながらミョウガの入っていた発泡スチロールのリサイクルプランターに水を注ぐのだ。
[えっ。こいつカメのおやつにできるの!?]