マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

石フリマ釣果「人造バナジウム酸ガドリニウム」のルースをしげしげと眺める時間が増える

石フリマと池袋ショーではそれなりの釣果があり、この年末年始は洞窟のドラゴンよろしく宝物に囲まれてぐうたらできそうだ。購ったものもルースに標本に謎の置物とバラエティ豊かで、とても一度には紹介できないし、ドラゴンたるもの一度に宝物を開陳するのはらしくない。じっくり触れて眺めて写真を撮ってからアップしていきたい。

 

Gadolinium Vanadate (Lab stone)

D850/bellows/Macro-NIKKOR 1:4.5 f=35
loose size 0.05ct ⇔2mm

 

今回の石フリマの中でもひそかに狙っていたのがこれ。レーザーを生み出すための結晶。YAGやGGGといった有名なレーザー結晶は持っていたが、これはGdVO4の分子式を持っていると思われ、これはGVGと略すべきなのだろうか。ラボ産だけれども出どころは不明。ただこの手の人造宝石はロシアから流れてくるのが定番だ。

紫外線で赤く蛍光するカラチェンではあるが、紫外線化ではさほど美しくないのでおまけ程度に。可視光できれいなレーザー宝石。おおよし。もう高出力のパワーを出す必要はないんだよ。わたしの目にだけやさしく輝いてくれていればいいんだよ。

 

出展者の方いわく「固溶体…と呼べなくもないでしょうが、鑑別機関によっては正しい結果が出ません。鑑別するときは『必ず』中央宝石研究所で行ってください」と釘を差された。人造宝石としての情報が少なく、市場が混乱するかもしれないとの配慮なのだろう。当面は「人造バナジウムガドリニウム」と呼んだほうがいいのかもしれない。そしてわたしも当面手放さず、手元で愛でる決心を新たにする。

 

光源はLEDなのだけれども、引いて見ると実際はもっと薄いライラックブルー。寄って観察すればするほど濃いブルーになっていく。ほんの0.05ct、2mmのルースだが肉眼で角度を変えて眺めるとチラチラと内部で光が幾重にも反射してさまざまなファイアが出る。この中に小さな白魚が泳いでいるかのように美しい。買えてよかった。

おそらく硬度は5くらいなので、アクセサリーなどには向いていない。ルースケースで輝くタイプの石だ。もっともわたしはアクセサリーにしない派なので、おのずと裸石のまま愛でることになるのだウヘヘヘヘ。

欲しい人造宝石もそろそろ買い尽くしたかと思ったところでこの出物は嬉しかった。ぜひ次はカリウムガドリニウムタングステン酸とか珍しか結晶が欲しかとですたい。

 

Gadolinium Vanadate Lab stone

D850/Zoom Micro Nikkor ED 70-180mm F4.5-F5.6D
loose size 0.05ct ⇔2mm

 

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[↑人造宝石は基本的にそんなお高くないのがいいですよネ~]