マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

池袋ミネラルショー釣果。河津鉱山産「ブロシャン銅鉱」のマクロ撮影難しさに頭を抱える

このコロナ禍で前売り券オンリー。そして二部制完全入れ替えとなった東京ミネラルショー。通称池袋ショーだけれども、単純にチケット購入が面倒くさいという理由で、当初は行くかどうか悩んでいた。けれども石友が招待券を融通してくれることになり、初日、金曜の昼から参加することになった。ありがたや。

12時からの参加で14時までなので急ぎ足でブースを見て回る。いろんな人々の顔を見たり見られたりがあったが、みな時間がないので鬼の形相で石を眺めて回っている。わたしはもともと昼ごはんを食べた後にゆっくり参戦の民なのだけれども、二時間しかないと思うと顔に余裕がなくなってくるのを感じた。

Brochantite

その中でもいくつか掘り出し物があった。国産。静岡県は河津鉱山からお越しのブロシャン銅鉱がたいへんお気に入りだ。繊細な針状放射結晶にパイライトくんも満足のこの表情。

しかし撮影は大変難航を極め、あちこち納得のいかないところがあるままのアップとなることを許してほしい。トライすること三度。総撮影枚数600枚。を費やしてどうにかここまで追い込めた。みしみしにみっしりの透明針状結晶は、深度合成でもっとも厄介な被写体なのだ。たとえ適切に連続撮影できても、うまくスタッキングできるとは限らない… と、言い訳をさせてほしい。

 

Brochantite

静岡県下田市蓮台寺河津鉱山産
FoV=9mm
NIKON D850/bellows/NCF Plan APO 4/0.20

 

パッと見は釣り繕えているけれど、どうにもならない箇所がいくつかある。ぜひFlickrでオリジナルサイズを眺めて破綻箇所を見つけてニヤニヤしてほしい… いやしかし左上の子供部屋みたいなところにいる針状結晶などはとてもかわいく、見どころはあると思う。撮影枚数190枚をZerene Stackerで合成して一枚の画像にして、それをさらにフォトショップでレタッチをしている。

海外と比べて日本の鉱物は地味なものが多い。それでもこのブロシャン銅鉱はかなりの華やかさがある。大物こそ少ないが、高倍率マクロが視野に入れば日本の鉱物も見目麗しいド派手な結晶がある。そこを探していきたいのだけれども、WEBショップでもミネラルショーでもこれぞというものはなかなか見つからない。これからも出会いを大切にしていきたい。

 

==おまけ==

TOKYO mineral show 2021

このチケットは当日「さ~てラスト15分は第一会場で心残りのあるブースをさらって散るゾ~~~… あれ、チケット…なくした?」となって後日財布の最深部から発見されたチケット。パイライトくんも呆れてこの表情。

これはシールのチケットがなくなって急遽用意したと思われるカラーコピーのレア(?)チケット。記念に持っておこう… 当日は「これ偽造って思われないよね???」と思いながらビクビクしながら使ってました。

ラスト15分。この時間をさっそく大切にできなかったわたしの2021年最後の石イベントとなりました。どっとはらい

 

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[↑ブロシャン銅鉱。名前の響きがとても大宇宙的でイイ…]

瞳孔

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