マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

セルフサンタとして発注していたPERGEAR 35mm F1.4が思いの外早く届いて嬉しい誤算だったので柴又帝釈天にお散歩してみた

この日曜はお休みだったので家でゴロゴロしているつもりだったけれども、佐川急便からのお届け物によって気が変わった。セルフサンタがセルフクリプレとして12月後半に届けばいいかナ~ と思っていた『PERGEAR 35mm F1.4』Zマウントが深センからやってきたからだ。

PERGEAR 35mm F1.4

光を通さない系灰色ビニールで包み、クッション材とビニールテープでぐるぐる巻にしたいわゆる「中華梱包」で届いた。外箱の角がこのように凹んでいるのは定番だ。

PERGEAR 35mm F1.4

中身はこのような感じ。レンズ本体に前後キャップ。ねじ込みのメタルフードがかわいいクッションポーチに入っていた。必要最低限のものが入っており、取扱説明書や保証書といった紙モノはなし。ぱいらいと君は同梱されない。

ひとまずZ5に付けてどこかをさまようことにした。やはり葛飾…柴又にしよう。

写真はすべて開放f/1.4で撮っていく。注釈がない限り開放と思ってほしい。

sibamata

柴又駅。観光地の景観を損ねないタイプのファミマなんて前はなかった。というかわたしの記憶ではこの駅前にはカメラ屋と小さな駄菓子屋ゲーセンがあったような…前世の記憶かもしれない。

sibamata

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さくらの像なんてできたのかー

しかしこのレンズ。四隅が光量落ちどころかケラレレベルで暗くなる。いちおう設定でヴィネットコントロールをONにしているのに。

PERGEARとしては初のフルフレーム対応レンズだというけれど、APS-Cレンズで隠れフルサイズ対応レンズだといわれても納得してしまうかも。

 

sibamata

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設定はピクコンSD、Aモード、RAW撮りjpg変換。ホワイトバランス自然光オート。アクティブDライティング・回折補正・自動歪み補正ON。ヴィネットコントロールN。

電子接点のないMFレンズで補正やら何やらが作動するかは不明だけれども、カメラで使えるものは使うことにしているので基本ON。現像だけは何もせずjpgにするのみ。

何も考えずに撮っていると妙に陰気に撮れてしまう。この日が曇天ということもあり、ある意味いい雰囲気で撮れる。

 

sibamata

ひさしぶりの帝釈天。楼門の木工細工の美しさはあいかわらず。

 

sibamata

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コロナ禍のあおりで神社仏閣の手水舎が使えなくなる中、雨だれ式のお清め処があるのが嬉しい。白蛇様失礼します。

 

sibamata

sibamata

sibamata

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ンンン~ 陰気~

露出補正+-0なんだけどこの暗さ~

測光モードは中央重点なんだけどこのシャドーの沈み込み!! RAWで撮っているからここからクッキリダイナミックレンジにすることもできるけど。

 

sibamata

雨を貯める壺? からカルシウムが垂れて鍾乳石っぽいものができていた。かわいい。

 

sibamata

柴又駅で寅さんが!! やだかわいい!!! 思わずご家族の方にお声掛け事案。

「あの、デュフ。寅さん撮らせていただいてもいいでしょうか? デュフフ」

とオタク丸出しのわたしにもかかわらず撮影許可をいただきました。

ヤダァー! 小寅さんがわ゛い゛い゛ー!!

sibamata

がわ゛い゛い゛ーーー!!

あれ。このレンズ背景込みで人物撮るのにいいんじゃない? さっきまで陰気だと思っていた感じが一気に味わいというかヤ゙ダガヷイ゙イ゙イ゙ーーーッ!!!!

お写真撮らせてもらってありがとうございました!!

 

PERGEAR 35mm F1.4

よい試写歩きだった。レンズがちいさくてかわいいので、プレッシャーがないのもいい。

外で使うレンズはAFレンズばかりなので、使い始めはピントリングと絞りリングの扱いにへどもどしたけど、十分くらい触っていればカンは戻ってくる。

PERGEAR 35mm F1.4

しかし慣れなかったのは絞り。1.4~16の不等間隔の絞り!! 今どきのレンズでこういうのなかなか見ないよ!!

f/1.4~2.8までは1/4段刻みで感覚のクリックがあり、f/2.8~4までは1/段3刻み。そしてf/4~16までは1段ずつのクリック絞り。これが慣れない。せっかくの明るいレンズなのでもう1.4開放のまま使うのがいい。

 

PERGEAR 35mm F1.4

そして狼狽したのがこれ。絞りリングが無限に明るいほうへと動かせる。これ以上は怖くて動かさなかったけれども、こういうものなの? 速攻で壊れたかと思ったけれども、元に戻すとしっかり機能する。こういうとこだぞ中華レンズ的な。

 

PERGEAR 35mm F1.4

絞り羽が10枚なのはとてもいい。夜景で光芒もキレイに出そう。レンズはフルマルチコーティングされているっぽい。

レンズ構成は5群7枚。おそらくは初代ズミルックス35/1.4の5群7枚構成のコピーだと思われる。

 

sibamata

最短撮影距離は30cm。ボケ具合よし。解像はまあf/1.4だからお察し。でもシロツメクサの花をこれくらいで撮れればかなり使い勝手はいい。

 

sibamata

けっこう強めの樽型の歪曲収差。まあこれは個人的に許せる。でも気になるのが四隅のケラレ… もしかしてフードがよくないのか?

 

sibamata

無限遠フードあり

 

sibamata

無限遠フードなし

 

フードがあるほうが少しだけ強めに四隅が死んでる。しかし基本的には四隅は死んでいるものと思ったほうがいい。ただしポートレート距離である場合、中距離までは四隅は生存率高く無限遠で死。

こういうタイプのレンズ使うの、初めてだな… 失礼を承知で物申すと、とてもライカ的な。

 

しかし35/1.4のマニュアルレンズが15000円程度で買えるというのはすごい。買ってよかった。しばらく使ったら飽きて売っちゃうかもだけれども、流派の違うレンズを使ったような気持ちと体験は得難いものだった。サンキューパーギア。

 

 

 

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