今日はクリスマスなので千葉県の幕張にカニを採りにきた。生きたカニではなく死んだカニ。しかも死後7000年近くの完全に死にきったカニの面影をだ。すなわち化石。
なんでもそこらの砂浜でぶらりとしていればけっこう見つかる。という経験者談なので、今年のクリスマスはカニークリスマスか~!? とやってきた。空は澄み渡り西にはあるんだ富士の国ンニキニン。
わたしのイメージだと白いワンピースを着た女性が優雅に波打ち際を歩きながら足元を見ると、
「あらきれいな石。これは…カニの化石?」
みたいなライトなものをイメージしていたのだけれども、そんなにカニは安くない。
びゅうびゅうと風吹く中。砂粒がサンドブラストしてくる環境で四つん這いになって砂を睨みつけて集中力を切らすことなく広大なビーチを往復する…
もちろん歩きながら「オッ」と思ったときにしゃがんで調べてもいい。でも結局スクワットの連続になるから始めから二足歩行を捨てるほうが効率がいい。本日、採取ガチ勢から学んだ知見だった。
ただもちろんコツがある。干潮を狙う。貝殻が溜まっているところを狙う。色がなんとなく赤茶色っぽいもの、平たいものを探す。などなど現地で実際に這いつくばってみないとわからなことがたくさんだ。わたしは「ビーチコーミング」を意識してやったのがこれが初めてだったので、知らないことばかりだった。もちろんもっとライトに楽しむこともできるんだろうけれども。
しかしこれが予想以上にハマってしまい、11時から初めて15時半までぶっ通しで這いつくばってカニを探した。明日は間違いなく普段では味わえない筋肉痛が待っている。しかし今日でなんとなくのコツを得た。またどこかの休みにビーチを歩くぞ。そしてもっとカニやサメの歯。銀化壜とか拾いたい。
こちらが今日の釣果。上から3番目の右はじのふたつ。その下と右下にカニの面影を残す化石が手に入った。あとは貝化石とか方解石化したオレンジの貝化石のかけらとか、なんかいい感じの石とかもろもろ。右下の麦みたいなオレンジ色の粒はおさかなの耳石だという。
いくつかは経験者の先達による恵みのカニだったけれども、自分でもいくつか拾えた。大満足の楽しい一日だった。予想以上に楽しかったのでまた来ると思う。
帰りは幕張駅にある『ナポリタンのパンチョ』でオムナポにカニクリームコロッケを乗せて。わたしはここでカニの化石をカニクリにトッピング。カニークリスマス!! 化石は食べなかったよ!!!
なお、帰ってきて調べてみたら方解石化した貝殻のうち半分は樹脂の塊だったので捨てました。そして、カニだと思った化石がじつはカシパンだったので、ちょっと嬉しくなった。カシパンの完品もいつか拾いたい。
[↑化石拾い。楽しいネ~]