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マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。被写体は鉱物標本/ルース。猫も撮ります。ヘンなレンズが多いです

2016年秋 北海道ツーリング二日目

北海道ツーリング二日目。といっても初日は東京~新潟への移動で終わった。 

この日の目覚めはフェリーのツーリストルーム。二段ベッドの一室だ。
はじめは「狭っ!!」と思ったものだけれども、寝てしまうと気にならない。
後半にはこの狭さと薄暗さと船体の揺れが心地よいくらいで、
フェリーでの時間はほぼ寝て過ごしたものだ。 

20160917

 

新潟から苫小牧へ向かっているのだけれども、途中で一度秋田港に寄る。
そのときはわたしも巣からごそごそ這い出して、カメラを持って船内をうろうろするのだった。

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どこぞで読んだ記事で、

「船の上は非課税なので、非課税ビールが安い」

という話を聞いていて、昨日はしこたま飲もうと思っていたのだが、
あんがい普通の価格であった。
あれは海外便のことだったのだろうか。
禁酒法時代ごっこをしながら飲もうと思っていたので少し残念。

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秋田で降りる者あれば乗ってくるものあり。
昨日、目立っていたハーレー軍団はすでに下船しており、
乗ってくるのはトラックばかり。

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外は寒いので部屋に戻ろうかな…と思った時、
昨日ハーレー軍団が酒盛りしていたテーブルが目に入る。

「昨日…かなり遅い時間まで缶ビール積んでたよね…」

このとき時間は朝の六時前。
アルコールの残留濃度を考えると…やめよう。
ハーレー乗りは半帽かジェットに革ジャンジーンズを装備するものだし、
立ち振舞もアメリカンでなくてはならない。そこに野暮のつけいるスキはない。
きっとあれは麦ジュースだったに違いない。

この日はいい天気だったので、カメラ片手にあちこちを撮る方も多い。
しかしわたしは津軽海峡辺りまでこんこんと眠り続けることにした。

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何度目かの起床。
ヒマを持て余した寺田くんは船内をくまなく歩き回り、
船内スタンプラリーにビンゴ大会まで参加していた。
わたしはただ寝るのみだったので、旅の楽しみ方は人それぞれだと感じ入る。

 

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艦首あたりに出られるタイミングがあったので、ちらりとのぞいてみる。
波濤が作る虹などを見ることができて、たいへんいい気分だ。
しかし容赦なくしぶきがカメラにかかるので数分で撤退。

ミニゲーセンで『メタルギアスラッグ』をプレイするも数分で全滅。
このゲーム、こんなに難しかったっけ…

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あとは船内をぶらぶらするうちに、津軽海峡を通過。

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左端が青森で右端が北海道だ。
満足したわたしは潮風を避け、朝食兼昼食を求めてレストランへ移動。

 

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そこでいただいたのは北海カルビ丼。
歯ごたえのある焼きカルビとししとう。そしてネギがかかっている。
味噌汁の具はキャベツとじゃがいも。おいしい。
なかなか真面目な味だった。他の乗客はなぜか塩ラーメンかカレー率が高かった。

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しかし若干量的に少なかったので、売店で『牛乳パン』と『ニシパの恋人』という
トマトジュースを追加購入。
むしろこちらを先に朝食として先に摂るべきだった。
牛乳パンは甘くやわらかな味で、ニシパの恋人はまったく完璧なトマトジュースであった。

苫小牧港へ到着は夕方五時過ぎだ。
腹を満たしたわたしがすることは、巣に帰って寝るだけだ。

 

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起きると苫小牧港が見えていた。
朝焼けのように見えるが上の写真は夕焼けだ。
昨日の深夜に乗り込んでからおおよそ16時間ほどフェリーに揺られた計算になる。
わたしはそのうちの約70%を寝て過ごした。幸せな時間であった。

下船。乗り込むときには見なかった乗用車がびっしり詰まっており、
ライダーたちも増えている。

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意外と現地ナンバーが多く、関東より南のナンバーは少ないのは意外だった。
もっとも北海道をバイクで走ろうと思ったら7~9月あたりでないと、
雪や凍結で安心して走ることができないのだから、地元民が多いのも当然か。

 

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フェリーを降りていざ出発。
なんでもないこの『苫小牧東港』のタグがどうしても捨てられない。

 

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そして道路になぜか帆立貝らしき貝殻が散乱している。
ドーミントロールは帆立貝を携帯食料にしているのだろうと推理。
貝殻はカルシウムを多く含み、土に帰って土地を豊かにする。
ドーミンの知恵である。たぶん。

 

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まずは腹ごしらえ。寺田くんがお知り合いのドーミントロールからおすすめされた店。
『味の大王』の餃子とカレーラーメンがおいしいのだという。

寺田くんはあいかわらず北海道舐めプレイ続行中で、
すでに気温は10℃台だというのにDAIGOのような指ぬきグローブで、
バイクを操っており、さらには薄着だ。

寺田くんは店に入るとマナーモードの携帯みたいにブルブルしていた。
わたしは北海道上陸記念乾杯をするべく、
キンキンに冷えたお水を注いであげたら嫌な顔をされた。

ふたりともカレーラーメンのセットをオーダーし、
さらにエゾシカ餃子とホッケ餃子を頼む。

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カレーラーメンが北海道で愛好されるのは説明不要だろう。
駅そばで醤油ラーメンにカレーをかけただけのものとは違い、
スープすべてが均一にカレーだ。温まることこの上なし。

エゾシカ餃子は肉の臭み取りで香草がましまし。
むしろ肉ハーブ餃子という感じで、これがうれしい誤算。
わたし好みの味で、しかも肉感たっぷり。
ホッケ餃子は逆に淡白な味わいで、カウンターにあるこぶ塩がよく合う。
多少提供までに時間がかかったが、満足の味であった。

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ラーメンを食べて走ること小一時間。『セイコーマート』かわみなみ店でビバーク。
北海道はどこを走ってもセイコーマートがあり、
どこに向かっても到着するのはセイコーマートだ。
蝦夷帰りのライダーは口々にいう。
「北海道でセイコーマートから逃げることは能わず」

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ここではおトイレを借り『ソフトカツゲン』を補給する。
100円スパゲティも気になったのだけれども、まだカレーラーメンでおなかいっぱいだ。

まず目指すべきは小樽。
オロロンラインを走っているあたりで雨に降られてしっとしとになりつつも、
今晩お世話になる宿に到着。『杜の樹』というバックパッカーホテルだ。

高台にある宿へ続く階段がファンタジックだ。

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ここには看板猫がいるというので、チェックインしてすぐに猫様を拝みに行く。

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見事な丸まり。俗にアンモニャィトとも呼ばれることもある。
禅宗の書画ではよくこの猫の姿になぞらえて、◯の一文字を一筆書きすることがある。
これは円相といい、悟りに至るまでのプロセスを単純化した図案。あるいは真理。
はては宇宙全体についてまで包括された完全図形である。
見るものの解釈でその意味は変わり、まさに万能。まさに猫といえるだろう。

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このたたずまい。完全にマンガ好きの自宅だ。
まずはシャワーで旅の垢を落とし『小樽ビール』をかけつけ三杯。
何しろここは素泊まりで2800円と格安。
そのぶんビールを飲まなくてはならない。

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短時間で三本目を買いに行ったら、宿のご主人に

「そんなに飲むんですか!?」

と驚かれた。
ビールは一リットルくらいからがエンジンかかる感があるわたしとしては、
逆に驚きを禁じ得なかった。
このごろは酒を飲む人と飲まない人の落差が激しいのだろう。
世の中には「ビールはジュース」という酒豪だっているのだ。

『杜の樹』には居心地のよい居間があり、そこにある「人をダメにするソファ」で
ひとりの女子がマンガを読んでいた。
シャワーから戻ると、寺田くんがその人と話しており、
なんでも地元の人間でこの宿は初めてということであった。

「いや、あまりの馴染みっぷりに常連かと思いました」
「どこでも馴染めるスキル持ちなんですよね」

その女子がたまにカメラをいじっているのを見逃さない。
あの特徴あるカメラは…

「珍しいですね。ポラロイドのデジカメですか?」
「ご存知なんですか? これ、デジカメですけど、アナログプリントもできるんですよ」
「チェキと同じタイプで、ZINKを使うんですよね。あれは紙質がステキですよね」
「そうなんです。でも、なかなか売ってないからもっぱら通販で買ってます」

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 濃厚なカメラトークとなる。

その他サブカル系な話題で盛り上がり、24時まで話し込んでそれぞれベッドに戻る。
じつにバックパッカー宿らしい。
地元の人間にしてみれば居心地のいいマンガ喫茶みたいなものか。

寝る前に猫様のご尊顔を拝みに行く。そうそう、名前は『もも』さんという。

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やはりお眠りになられていた。
起こさぬよう静音シャッターで失礼してから、わたしも眠りについた。
じつにいい宿だ…zzz

この日のバイク走行距離:236km 7時間

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