Momeik Shan MYANMAR
FoV15mm
NIKON D850 / NIKON Object LENS MM Series 3x
先日の台湾旅行で行った玉市(ミネラルショー)で買った石のひとつで、ひとめぼれした標本。
さしわたし10mmほどの大きさで、カリフラワーの小房をもぎったような形をしている。巨峰のように濃い紫の核から、紫がかったピンク色の結晶が放射状に成長している。
面白いのがトップだ。球面になっていてすべすべしている。わたしがブースでこの石をルーペでしげしげと眺めていたらディーラーさんがお目が高いとすわんばかりに、
「ノーポリッシュ」
「リアリィ!?」
となるわたし。寡聞にしてトルマリンがこんな球状に結晶するだなんて、知らなかった。しかも磨かずにこのツヤツヤ感。この子は日本に連れて帰ろうと決意した。
いざ調べてみるとオレナイト。トルマリングループの中でもアルミナリッチな固溶体で、稀にキノコのようなつるつるヘッドで産出するとのこと。1985年に新鉱物として承認されたというが、そうか…パライバとデビュー時期が近かったのかお前。全世界の石オタに衝撃が走ったパライバさんが相手では分が悪すぎる。スターの影にこんなかわいいトルマリンがいたとは。
わたしもそこそこミネラルショーに通い詰めているがオレナイト、出会わなかったなあ。場所が変わるとこういう出会いがあるものだ。うれしい。
トルマリングループということは硬い。ということはそこそこ手にとってウリャウリャいじくり回しても(自己責任で)平気ということだ。と思って撮影後に遊んでいたら核の巨峰色のところになにやら結晶が。影に隠れて見にくいが中心から4時の方向に四角い影があり、20倍ルーペでのぞくと結晶のようなものが。
すぐにサムネイルケースに戻して保護。あぶないあぶない。mm以下の結晶なので観察には顕微鏡が必要だ。まったく楽しませてくれる。これだからマクロ撮影は楽しい。
[台湾に行ったら絶対玉市へ遊びに行こう!!]
