Ad claide Mine Dundas Tasmania AUSTRALIA
FoV=30mm
D610/bellows/Printing-NIKKOR 105mm 1:2.8A
鉛とクロム。という変わったペア元素の酸化鉱物。
あまり鮮やかな結晶は出てこないけれども、タスマニアのダンダス鉱山からは現在ほぼ唯一といっていいほどきれいな結晶が産出している。
わたしもひそかに探していたところ、ちょっと前にこの小さな結晶群を手に入れた。ごくごく稀に鮮やかな赤い結晶がルースにされて出て来るのだけど、わたしが手に入れられる値段では見たことがない。
このくらいの結晶サイズだとマクロマニアとしては写欲をそそられる。
けれども撮影のためにあまりマウントから取り外したくない。見ての通り繊細な針状であるし、モース硬度は2.5-3。もう二度とサムネイルケースのミネラルタックから外すことはないだろう。
この結晶はオレンジの中にも赤味と臙脂をちょっと感じる。紅鉛鉱の英名クロコアイトはラテン語でサフランを意味するCrocusからきている。それを思えば、この色はサフランの蕊(シベ)に近い。いい色だ…
結晶の一本にぐぐっと寄ってみる。画面幅は長辺1.8mmほどなので、肉眼ではかなり厳しい。そしてマクロ撮影でもかなりかなり厳しい。
ルースにできるくらいのぜいたくな結晶。あるいはルースをお迎えはまだ諦めていない。ルースのときは赤味の強いものが欲しい。数ある赤の石の中でも、この石の赤はかなりフレッシュで鮮やか。色だけでいえばルビーすらも凌駕するかもな石なのだ。
Ad claide Mine Dundas Tasmania AUSTRALIA
FoV=1.8mm
D610/bellows/Mitutoyo M Plan Apo 20 0.42 ∞/0 f=200
[↑ルースを手に入れたらやっぱりケースから出さない子になる]