- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2011/06/28
- メディア: 文庫
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わたしはもともと中国文学というものがどうしても好きになれなかった。
というのも、荒唐無稽で必要以上に残虐で、見ているうちに興味を失ってしまうから。
それが北方謙三の『水滸伝』を読んでから、このアレルギーが少しだけ薄まった。
もともと北方『水滸伝』は本の貸し借りをしている友達から借りて読んでいたもので、
この『楊令伝』もその友達から借りて読んでいる。
誰かから薦められなかったら決して手に取ることはなかったろうなあ。
わたしは友達が文庫化したら買うと知っていたので、
ハードカバー版はひたすらスルーして友達が文庫で買うのを待っていたりする。
本を貸し借りできる友達がいると、自分の趣味ではないところから
良書を発見することが多くて刺激になる。
わたしもこの本を返す際、中村弦『天使の歩廊』を渡すつもりだ。
ひさしぶりに休日の土曜の午後を読書ですごした。
かつて書痴を自称したものだけれども、今では月に5冊読むか読まないか。
それでも刺激的な読書をいまだ楽しめるのは幸せなことだ。