マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。被写体は鉱物標本/ルース。猫も撮ります。マクロレンズとヘンなレンズが多いです

つい買ってしまう石 レインボーガーネット

Rainbow Garnet

奈良県天川村行者還岳産 FoV=44mm

D610/Bellows/ TOMINON 105mm F4.5

 

今から二十年前ほどのミネラルショーで突然現れたこの石は、

それまでメキシコでしか発見されたことのない、虹色を表すガーネット。

それが日本の奈良県で発見されたという情報が、広まった。

しかもメキシコのものより宝石質であるということ。

しかもそこそこ大量に発見されたということで話題となり、

その後数年で産地が荒らされ、立入禁止となった。

わたしの記憶では、発見の報から立ち入り禁止まで五年とかからなかったと思う。

 

この事件はちょうどミネショデビューをしたばかりなので、よく覚えている。

やはりここらで覚えたWEBでの情報。もちろん当日のミネショでの情報を

かなり丹念にさらった記憶がある。

 

しかし冷静になってみると、レインボーとはいっても透明感はほとんどなく、

ごくごく一部の良質な結晶をのぞいて地味ないでたち。

ポリッシュすれば出てくるのはラブラドライトよりも暗いが、

艶のある飴のような虹色が出る。

センセーショナルな登場と幕引きと名前のわりに、

いざその石を冷静に見るとそれほどでも…という感じだ。

 

その記憶が強いせいか、レインボーガーネットの手頃なのがあるとつい保護してしまう。

当時は産地がここだけで、さらにすぐ採取場所が立入禁止となったため、

これは出回っているうちに買っておかねば。という意識が働いてしまう。

なお、あれから二十年はたった今、レインボーガーネットはまだ在庫がないという話は聞かない。

採取禁止後十五年間在庫を切らさない、親切なレア産地だ。

 

この石はポリッシュしないでレインボーが出るのは稀で、

表層の皮を少し研ぐような感じにしてやるとよく光る。

なので標本は上の写真のように地味な色合いになりがちだ。

それでも柘榴石らしいシェイプが楽しい。

 

なので、標本の隅にある破断した結晶のほうが、

鑑賞しがいがあったりする。

 ヒビが入っているほうが虹の色合いが強くもなる。

 レアというわりにはさほど高い石ではないし、

丈夫なので保管も気にしなくていいから楽だ。

 

 きっとこれからも、ちょっといいレインボーガーネットが適価だった場合、

懲りずにこの石を手に入れてしまうのだろう。

そういう石はいくつかあるものの、レインボーガーネットほど苦笑を誘う石はなかなかない。 

 

Rainbow Garnet

奈良県天川村行者還岳産 FoV=5mm

D610/Bellows/ TOMINON 50mm F4.5

 

 

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