亀有付近は足立区と葛飾区が複雑に入り組んだところがあり、
足立区だと思っていたら葛飾区だったりする。またその逆もある。
便宜的に100円ローソンを目印にしているけれども、
ここの通りの両側に植えられたソメイヨシノがきれいなので、
桜の時期になるとここを通るようにしている。
ソメイヨシノというのは本当に日本人好きする花木だ。
葉よりも先に蕾を膨らませて咲いてしまい、
散り際に葉が取って代わる。
その花すら十日もすれば吹雪のように散って舞う。
儚い。
その一言に尽きる。
行き急ぐかのようなその姿には魔性すら感じ、
咲き誇る様子は狂気すら覚える。
他にこんな爆発のような勢いで咲いて散る花はないだろう。
ソメイヨシノの美しさは他の桜とも違う、唯一無二のものだ。
この美意識に共感した人々が、
それこそ狂ったように日本各地にソメイヨシノを接ぎ木した。
こうして咲き誇るソメイヨシノを見るたびに、
わたしはこの地にこの木を植えた気持ちに共感できるのだ。
誰が見ているかわからないが、
わたしもそんなことは気にせずに、
ソメイヨシノのように咲いて散っていきたくなる。
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