Herja Mine, Baia Marre, Rumania
FoV=22mm
D850/Bellows/Macro NIKKOR 65mm f/4.5
ルーマニアからお越しの水晶。そこにひっつくゴミっぽいもの。これはゴミではなくブーランジェ鉱です。一部外に飛び出していますが、根っこは水晶にめり込んでいます。
本当はもっとモクモクした感じで生えていたかもですが、わたしが手に入れたときにはもうこの状態です。わたしはこの手の針状結晶の扱いがたいそうヘタなのでいっそこの状態のほうが安心というものですが。
Herja Mine, Baia Marre, Rumania
FoV=3.5mm
D850/Bellows/Macro NIKKOR 19mm f/2.8
よーしパパ、アンダーヘアをさらに接写しちゃうぞ!! という具合いで倍率の高いレンズに変えて撮影。ライティングを変え忘れてて、毛のテカりで一部ハレーション起こしててがっかり。
…ん? なんか撮影時では気が付かなかった謎のリングが見える。
なにそれ!!
もしかして他の場所にも…
いたー!! こんなのサイゼリアの間違い探しよりハイレベルだよ!
これに気がついたのは標本から撮影機材からを片付けてから。ああもう! またこの標本を撮らなきゃな理由ができた。
石の観察にはいつも最新の注意を。と思っているものの、1mm以下だとこんなことがある。
高倍率の深度合成のときは、ライブビューでピントの起こりを探してから、撮影の始点を決めます。全体を確認しようとすると、ピント合わせのたび微妙にフレーミングが変わってくる。
ここのピンから始める。と決めたらあとはもう一気にピントを送らないといけません。なのでこういうことがあるんです… すみません、言い訳です。
このリング状結晶もブーランジェ鉱なのかな。
高倍率マクロ撮影はこういうことがあるから辛くもあり、楽しくもある。
2018年11月21日追記:
FoV=約1mm
D850/Bellows/Mitutoyo M Plan Apo SL50 0.42 ∞/0 f=200
その後対物レンズでできる限り大きく撮ろうとしたのですが、水晶の曇ったとろこにあるのかピントがあいきらずどうやってもモンヤリ。
それでも何か糸状のものが巻いているのを確認できる。
さあこれを観察したところ…
ピントをずらしていくと螺旋状になっているようだ。
リングの正体はおそらく螺旋状になったブーランジェ鉱が、観察位置的にリング状に見えただけのようだ。先に撮った写真は深度合成をかけているため、それがドーナツ状に合成された。ということだろうか。
わかってみればなんだあという具合い。
けれども観察の大事さというものを思い知らされる。出来上がった写真が一間く見えても、ありのままの姿ではないこともある。それを忘れずこれからも撮り続けよう。
[↑深度合成かけたあとじゃないと写真の全貌がわからないんです。マジで]