マクロ☆スタイル

日常に高倍率マクロ撮影。鉱物標本写真/ルース。猫も撮ります。マクロレンズと産業用の変なレンズが多いです

アタゴオルシリーズ

ATAGOAL is Cat's Forest

昨年2012年の2月に出た単行本。『アタゴオルは森の猫』18巻。
黄色いオビに書かれているとおり、ひとまずこれで完結。ということになっている。

わたしはこの『アタゴオル・シリーズ』が大好きで、しみじみと集めていた。
何か気分がアレだな。どことなくアンニュイだな。というとき、
『アタゴオル・シリーズ』を適当に抜き出して読む。
座右の書でも枕頭の書でもなく、失礼な表現だけれども、
病気で寝ているときにふと手に取る本。
あるいは腹を壊してトイレに籠城するときに持ち込む本。
という扱いだったりする。

このシリーズ。実はこれから読もうとするとかなり困惑させられる。
というのも、40年近くも出版社とタイトルを微妙に変えつつも、
大筋の流れとキャラクターはほとんど変わらず続いてきたため、
どれを買っていいかわからない&そもそも売っていない。
さらに外伝的なものまであったりするので、
いろんな意味でマニア泣かせのシリーズだ。

いずれ、どこかの出版社が全集を出してくれると思う。
が、ひとまずアタゴオルを読みたい人は、(2014年1月現在)下記を揃えるのが吉だ。

・「アタゴオル」MFコミックス9巻
・「アタゴオル玉手箱」偕成社 MOEコミックス(ファンタジーコミックス) 全9巻
・「アタゴオルは猫の森」メディアファクトリー 全18巻

このうちMFコミックの「アタゴオル」は下2シリーズと内容がかぶっている。
が、初代「アタゴオル」であるところの「アタゴオル物語」と、
コミックバーガーで連載していた「アタゴオル」の2巻分は、
このMFコミックスでしか新品の本では読むことができない。
当時の本も探せば見つかるだろうが、面倒なのでお勧めしない。

重複しているということもあるけれど、
MFコミックス版を揃えておけば、ひとまず『アタゴオル・シーリズ』というものがわかるのではないかと思う。

古い『アタゴオル』は絵柄が独特でとっつきにくい。
シリーズの源流『ヨネザアド物語』の掲載誌が『ガロ』といえばわかる人には頷いてもらえるだろう。
だがそれがいいとわたしは思うので、ぜひ絵柄の変遷も含めて読んでもらいたいマンガだ。

なお、あえて今回はアマゾンリンクを貼らないが、
現在最新刊であり、写真の黄色いオビの18巻はプレミア価格で出回っている。
その値段は古本で一冊3000円ほど。定価は500円少々なのにだ。
他のWEB古本店などで探せば、古本の適価で見つかる。
マニアックな書店なら新刊もまだあると思う。

写真奥の本はタイトルこそ『アタゴオルは森の猫』だが、
昭和53年8月に朝日ソノラマから出た箱入りハードカバー版。
1970年台の作品が載っている。メディアファクトリー版とは
まるで絵柄の違うバージョンだ。

まだ古本市場にあることはあるので、気に入ったら本棚に加えて欲しいシリーズだ。

ATAGOAL Series & Kenji Miyazawa Fairy Tales Collection





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