Occurred in the pipe.
FoV=23mm
D850/bellows/TOMINON f=105mm 1:4.5
さる工場内の配管内で生じた結晶で、いちおう人造鉱物になるのだろうか? こんなものがニョキニョキ生えている配管だったらわたしも開けてみたいもので。
手に入れたのは名古屋の石フリマなのだけれども、帰りは車だったので衝撃に耐えてくれそうな丈夫なものを選んだ。もっと繊細で端正なものもあったのだけれども、耐久性とゴツさを基準に石を選んだのは初めての経験かもしれない。
五水硫酸銅というのは天然だと『胆礬(たんばん)』と呼ばれる、ということはなんとなく知っていたが、そういえば硫酸銅というのは何なのだろうかと思い調べると、「毒物及び劇物取締法により医薬用外劇物に指定されている」というからびっくり。
といっても重金属の過剰摂取による中毒がいけないとのこと。それならまあ過敏になる必要はない。触るくらいであれば限りなく無毒といってもいいのではないだろうか。なお薬用としては吹き出物治療に用いられる「たこの吸い出し」などがあるそうな。
かつて歴史の中で有用とされるも、あまりの毒性の強さゆえ消えていったヒ素軟膏、水銀軟膏、ホウ酸軟膏たちを尻目に、「たこの吸い出し」硫酸銅軟膏はまだ生き残っている。というのもなかなか趣深い。なお「たこの吸い出し」は薬局で見るものの、今まで何の薬かは理解していなかった。知識は知識を呼ぶものだなあ。
[金属鉱物、木になりがち]