この週末、東京は大雪で予定が全部なくなってしまった。
かといってどこかに行くこともできないので、
自宅でじめっとレンズの試し撮りをしていた。
もとはといえば、EL-NIKKOL80mm F5.6がいくつか発見されたので、
ひさしぶりに性能を確かめてみたい。というのが始まりだ。
エントリーはこちら。
80mm前後の目につくレンズを集めてみた。
奇しくも引き伸ばしレンズとマクロレンズが3対3に。
被写体はおきまりの1万円札のホログラフ。
あらかじめ断っておくと、
このテストはレンズ本来の基準倍率を無視しています。
撮影条件は同じ光源で同じ被写体。同じISO感度(100)。同じ絞り値(F11)で、
シャッタースピードのみレンズ個体差があるので微妙に変えています。
だいたい5秒から1.5秒の間です。ここらはレンズ交換のとき、
少し光源に触れて動いた可能性があります。
ピントはライブビューを使って厳密に合わせましたが、
これも手動なので多少の誤差はあると思います。
カメラはNIkonのD600を使用しています。
以上のとおり、真面目なレビューではなく、お遊びです。
とくにクロップ等倍画像はいじめです。
ここのホログラフを解像しようと思えば、もっと焦点距離の短いマクロレンズか、
顕微鏡対物レンズが必要になってきます。
みんな雪のせいだ。
1=EL-NIKKOR 80mm F5.6(旧)
ホログラフ部分をクロップ
2=EL-NIKKOR 75mm F4(旧)
ホログラフ部分をクロップ
3=FUJINON-EX 90mm F5.6
ホログラフ部分をクロップ
4=TELE-TASCO 70mm F5.6
ホログラフ部分をクロップ
5=TOMINON 75mm F4.5
ホログラフ部分をクロップ
6=Ernst Leitz Wetzler Summar f=8cm
ホログラフ部分をクロップ
以上、こんな感じですね。
かなり僅差ではありますがわたしの好みだと…
え、まだあるんじゃないかって?
そう思った方は鋭い。
リバースマウントがあります。
マクロレンズたちは対応するリバース用アダプタが手持ちにないので、
引き伸ばしレンズのみリバースシてみます。
7=EL-NIKKOR 80mm F5.6逆付け(旧)
ホログラフ部分をクロップ
8=EL-NIKKOR 75mm F4逆付け(旧)
ホログラフ部分をクロップ
9=FUJINON-EX 90mm F5.6逆付
ホログラフ部分をクロップ
…つかれた。
これだけ手間をかけてそれほど皆変わりはないですね!!(キレ気味)
ただ、TASCO70mmはRMSマウントのレンズで、なんとレンズが三枚なのですが、
これは目に見えてコントラストが低いですね。
等倍くらいを撮るとやはり迷光を拾って色が出ないんですが、
なかなかにシャッキリポンとした写りになります。
ハレ切りをきっちりできればまだまだポテンシャルをきっちりできれば見せてくれそう。
引き伸ばしレンズだと90=75>80の順で解像しているようです。
リバースにするとわずかに近接性能は上がります。
どうしてもレンズにムチャをさせたいときはリバース必須。
トミノンの75はEL-NIKKORの同スペックと同じくらい。
トミノンのマクロはマウントがM40で使いにくいので、
拘りがなければEL-NIKKORの75mmのほうが、
ちょっと明るいぶんお得かも知れません。
ズマールは思っていたより暗く写りました。
等倍を超えるもので、ルースなどを撮るとしっとりいい感じになりますが、
ここまで解像勝負をさせるのは酷だったかも。
わたしの持つ数少ないライツのレンズですが、
ライツはなにかこう写りが神秘的で形容しにくい。
今、中古で買うならEL-NIKKORの75や80mmはかなりお得だと思います。
古いものはフロントスレッドが34.5mmと珍しいものなので難易度高し。
新しいもののほうが40.5mmのステップアップリングが使えます。
といっても等倍前後のマクロ撮影なら、旧型でも十二分ですし、
なにより安くてレンズの姿に趣があります。
というわけで雪で動けないヒマを十分に潰せました。
それでは笑点ここでおひらきにしたいと思います。
また来週〜(例のBGM)
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