上八洞石 ミャンマー モゴック産 0.19ct ⇔5mm
2007か6か。とにかくそれくらいの頃に、一部のレアルースマニアたちが一斉にこの石のことを話題にし始めた。
ジョウハチドーライトは上八洞石といい、北朝鮮の上八洞で見つかったことから命名されている。
日本語名なので日本産かと思いきや、発見の1942年の頃はまだ日本の実効支配下にあった。
おそらくはその名残なのだろう。
もともと和名の響きが素敵だから。というミーハーな動機で欲しかったのだが、
これがなかなか見つからない。
ミネラルショーの類はことごとく予定が合わず不参加の中、
たまたま行けたショーで発見したときは歓声を上げたものだ。
そんな中、しっかり値引きして買ったのは抜群に秘密だ。
わたしの持っている上八さんはミャンマーはモゴック産。
本場の上八さんは採掘場所が北朝鮮というブラックボックスのような国にあるため、
わたしのような貧乏コレクターではお目にかかったこともない。
やはり場所が場所なだけに上八洞石についての詳しいこともよくわからない。
ちょっと前にモゴックで鉱脈が見つかったらしく、わたしのような貧乏コレ(以下略)。
今でも検索をかければそこそこ出てくる。
本場上八洞のものはカットに耐えられるサイズがほとんどないらしく、
モゴック産がほぼ唯一だ。枯渇する前にひとつくらい持っておいてもいいかと思う。
なお、モース硬度は7.5と硬い。
これくらいならジュエリーでも使いやすい。
ただ、私的に硼酸塩鉱物というのはレアストーンが多く、
印象だけれども脆い気がしてならない。
なのでルースで眺めているのが安全かと思っている。
はちみつ色の素直なカラーはどこか温かみがあり、見飽きない。
ま、わたしは石はルースの状態がいちばん美しいと思っているのだけれども。
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