FoV=18mm
Myanma
D610 / Bellows / Ernst Leitz Wetzler Summar f=8cm
このあいだフェナス石を撮ったら、やはりというかルースも撮りたくなってしまった。
無色透明のルースに魅力を感じるわたしとしては、
このフェナカイトは特別に好きなルースのひとつだ。
前のブログに書いたものはブラジルのミナス・ジェライスからだが、
このルースはミャンマーのもの。
無色透明の石の見本みたいなすっきりした石だ。
じつはルースを取れる撮影環境を一度バラして構築しなおしている為、
ルースを撮るのは腰が引けていた。
それと、あまり高倍率で撮るとカット痕やファセットの粗などが見えすぎてしまう。
いっそルースは写真を撮らなくても…と思うことすらある。
それでも撮りたくなるのは宝石の力だろう。
高倍率すぎるとちよっと…という思いをかなぐり捨てて、
顕微鏡に載せて写真を撮る暴挙に出る。
このルースに走るクラックをつぶさに観察しつつ、
写真に収めさせていただく。
しかしこの石のインクルージョンを見るのは、
所有者であるわたしのみの権利。
深夜、顕微鏡の微動ハンドルを動かし、
倍率を変えながら石を眺めている姿は端から見たらどう写るだろうか。
以外に思われるかもだれども、わたしに限っていえば
鉱物は写真に残しておきたい。そして、写真でじろじろ眺めたい。
しかしルースは写真ではなく、肉眼で眺めたい。
なぜかそういう欲求があるようだ。
ルーペと実体顕微鏡と金属顕微鏡は、
今のわたしには必要欠くべからぬ観察アイテムとなっている。
思えば石好きからカメオタに流れていき、
マクロ撮影の周辺機器を集めているうちに、
顕微鏡まで自室に置くことになってしまった。
それもこれもお前たちのせいだ。
引き出しに詰まったルースを睨んで笑う。
もうしばらくフェナカイトを観察してから今日は寝よう。
FoV=6mm
D610 / OPTIPHOT / NIKON M plan 2.5 0.075 210/0
[↑オプチフォトは倍率高すぎなので、まずは中古の実体顕微鏡から入るのがいいですよ]